クリニックの備品には、僕の私物がけっこうあります。
忙しない一日の中でスタッフが触るものには、消耗することだけでなく、当然いつか壊れてしまうことも経営上想定して、コストパフォーマンスを考えながら揃えなければならないものも沢山あるわけですが、
でもここは僕のクリニック。
医師も僕一人しかいない中1週間の大半をここで過ごすので、できれば目に入るもの、耳に入るもの、触るもの、口をつけるものなどは気に入ってるものがいいな、とも思うわけなのです。
そのうちのひとつが、箱根の伝統工芸品 寄木細工でできたお盆。
箱根の寄木細工は昔から好きで、どれを見てもその精巧さに感動してしまいます。
しかしながら、そのどれもがインテリアに合う、というわけにいかないのが難しいところ。
自己主張が案外強いんですよね。
クリニックの雰囲気を壊さず乱さないもので、でもよく見ると手が込んでいて・・・というものを探し、いくつもの店を巡ってやっとひとつ丸盆を見つけたのは、3年ほど前のことだったでしょうか。
このお盆にお茶やコーヒーを乗せて運んでもらうと、より一層美味しく感じられたものです。
そんなふうに大切にしていたお盆でしたが・・・このとおり
割れてしまったのですよ・・・とほほ。
割った犯人は、スタッフのひとり。
ぱっくりと割れている盆を見て、怒ろうかどうしようか一瞬迷いましたが・・・
とりあえずがっくりして、言葉が出ませんでした(苦笑)。
こういうとき、他の病院の院長先生はどうされるのかなあ・・・。
まあ、過ぎたことをくよくよしても仕方がありませんので、今夜は家で修復作業に取り組もうと思います(笑)。