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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

ドクターの患者さん

僕、またはクリニックFに

「治療を担当してほしい」

と思う患者さん/クライアントとは、どんな人たちなのだろう

そんなことを考えてみることがあります。

どんな業種もそうだと思いますが、いくらマーケティングを念入りにし、中身を作りこんでいても、蓋を開けてみると当初予測していなかった客層に恵まれることがあるのではないかと思うのです。

特に

「B to C(Business to Consumer/Customer)」

・・・カスタマーやクライアントつまり個人消費者と直接接する業種では、「場」がお客さんを選ぶのではなく、お客さんによって「場」は選ばれ、その「場」のキャラクターが徐々に肉付けされ、確立していくのではないでしょうか。

僕が現在携わっているこの美容・アンチエイジング業界は、客層そのものがここ数年でめまぐるしく変化している業界でもあります。

10年前であればタレントさんやモデルさん、いわゆる「セレブ」と呼ばれるような人たち、夜の世界の方々、そして一部の美容ファンや、にきび・しみ・アトピー・ほくろ・あざ・・・など保険診療での限界を感じ治療に訪れるような方がクライアントであり、どこのクリニックも似たような客層をターゲットに据えるのが、この世界の常識でした。

実際当時、雨後の筍のように現れた美容クリニックは、似たような客層に恵まれたクリニックが今も生き残っているように思います。

しかし、それもこの10年の間にずいぶん変わってきました。

もちろん以前のような客層は依然として厚い層として存在していると思いますが、いわゆる

「普通の人たち」

がこうしたクリニックを訪れるようになったのです。

その「普通の人たち」の中から、どんな層に自分及び自分が作ったクリニックが受け入れられているのか。

自分のことはなかなか客観視できないものですが、患者さんはある意味院長である自分や、スタッフを含めたクリニックの“鏡”でもありますから、患者さんを通して自分を知り、初めて理解する部分もありますよね。

病院で院長は

「プレイング・マネージャー」

でもありますから、患者さんの評価や指向を冷静に受け止め、分析した上で医院の方向性の確認や微調整を日々行っていくのが、経営という意味でも診療という意味でも大事ではないかと思っています。

クリニックFは、僕が直接経営にかかわった5軒目のクリニック。

ここでは以前の4軒ではお会いできなかったような患者さんに会うことも多くて、その患者層の広がりに嬉しかったり、意外な層に自分が受け入れられることを知って驚いたり、新ためて気づくことも多いのです。

クリニックFに多くいる患者層のひとつに、病院関係者の方々がいます。

内科医、外科医、産婦人科医、歯科医・・・などMDつまり医師免許を持った患者さんはもちろん、看護師さん、臨床検査技師の方や事務の方など。

個人クリニックを開業されているドクター、そこにお勤めの方もいらっしゃいますし、大病院にご勤務されている方もおいでになります。

「レーザー皮膚科」 広くは、「光医学」という分野は、大学時代には専門の講座も講義もありませんでしたし、特にこの10年ぐらいで急速に進歩してきた分野です。

製薬会社やレーザー・美容関連企業の方々に

「藤本先生のブログ、病院関係者の方がよく読んでますよね」

と、以前から言われることがよくありました。

それを診察室の中で患者さんから直接お聞きすることになるとき、毎回喜びと同時に身が引き締まる思いをしています。

今日もすでに数名、病院関係者の患者さんがおいでになりました。

同業者に認められ、信頼される医師でありクリニックであり続けられるよう、頑張らないといけませんね。


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