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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

数学の苦手な子どもたちへ

2009年11月30日(月) カテゴリー:徒然

20091130今日は朝から寒いですね。そんな中、とある大企業の社長さんが久しぶりにクリニックにお越しくださり、とても嬉しい週明けとなりました。

明日からいよいよ12月。今年もラストスパートに突入です。

クリニックFにおいでくださる患者さんは、小学生や中学生のお子さんをお持ちの主婦の方も多いのですが、今週から期末試験が始まるところもけっこうあるようですね。

期末試験! 懐かしいな。

施術後そういった患者さんたちと世間話をしていると

「理科はやっぱり塾に行かせないと、出来るようにならないのかしら」

とか

「うちの子は数学が苦手で、どうしたら出来るようになるんでしょうね。」

なんていう御相談?を受けたりしています。

僕が理系なので、理科や算数、数学の話が多いんですよね。国語や英語の話をしても仕方がない、と思われているのでしょうか(笑)。

確かに僕は、理科も数学も得意でした。

でも、実は小学校時代、算数は苦手だったんですよ。

意外ですか?

一見同じように見えて、数学と算数は全く次元が違う教科だと思うのです。

算数は、実数に関する学問ですよね。

実際に「存在する」 1とか10とかの数字を思い浮かべて、足したり引いたり、かけたり割ったり、「計算」をすればいい。

算数で、間違いなく計算して、正しい答えを出せるようになるためには、「そろばん」や「ドリル」が役に立つのだと思うのです。

僕が小学校時代、算数が得意ではなかったのは、

「どうせ電卓があるのにばからしい」

(今思えばなんて生意気な小学生だったことか!)

と言って、「ドリル」を全くやらなかったのです。そのため、成績表でも算数は「ふつう」評価止まりでした。

これが中学に入って算数が「数学」になった途端、俄然おもしろくなって、10段階評価の10をもらう常連になりました。高校三年生の時に全国模試で、偏差値判定「93」を取ったこともあります。

算数と違って数学は、実際に存在しない「実体のない数字」を、決められた法則の下想定して計算しなければならない。

方程式の虚数解や無理数、無限大など、実体として「認識しにくい」もしくは、「存在しない」数字を想像することができないと、出来るようにはならないわけです。

それには脳のある一部を活性化しなければならないですし、実数として算数の延長上で認識しようとしてしまうと、齟齬が起きて失敗する。

そろばんなどをやっていて、算数が得意で、数字を実数として関連付けて考える癖があるまじめな子どもは、教科が数学に入ると途端に理解出来なくなり、落ちこぼれてしまうことも多いのではないかな、と思います。

数学と算数の共通項は、「数字を使う学問」ということでしかないのでしょうね。それ以外は全く別の教科だと考えた方がいい。

実際、かつて数学が得意だったはずなのに、計算や経営を出来ない大人も沢山います。

(むしろ、経営は数学よりも算数が得意な人の方が向いてるかもしれません。)

数字の計算を学ぶのが「算数」であるならば、数学はその延長線上にあるわけではない。

数学は、国語に似ています。

国語を、ひらがなやアルファベット、カタカナ、漢字を使って行うコミュニケーションであると仮定すれば、「数」という「言語」を使って行うコミュニケーションを学ぶ学問が、数学なのです。

実際、僕が高校生の頃最も得意だった教科は国語でした。

逆に言うと、小学校のときに算数が出来なかったからと言って、中学生以降数学も出来ないのではないかと心配しなくてもいい。

数学に求められる最も重要な素養のひとつ、想像力があれば、ある日突然霧が晴れたように数学を理解できる日が来るかもしれないのです。

そして、数学は特定の条件下、論理という複雑な思考を訓練することで、学校を卒業し社会に出た時に必要な頭の使い方のトレーニングをしてくれるのです。

子供の理系離れが進んでいるといいます。

数学だけでなく、理科も僕は大好きでしたので、いかに理科や数学が面白い教科か次世代の子どもたちに教えたいな、診療の後塾講師でもやってみようかな、と思うことがしばしばありますよ。

大学の時のアルバイトで、高校生を教えていましたが、僕は三人兄弟の長男だけあって、教えるの好きなんですよね。

さて、冒頭の写真はなにかわかりますか?

なんと、iPhoneでダウンロードできる関数電卓なのですよ。


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