この日の午後、ある業者の社長さんから個人的にご招待を受けて、バスティーユにある新オペラ座に行ってきました。
ちょうどNYシティバレエ団が来仏中ということで、お声を掛けて頂いたのです。
学会会場から地下鉄で移動したのですが、なんだか落書き?壁画?もおしゃれです。
バスティーユ広場というと、1789年の「バスティーユ牢獄の襲撃」に端を発するフランス革命を思い出しますよね。
この新オペラ座はフランス革命200周年前夜祭の1989年7月13日に建てられたのです。
内装は非常に近代的。
高級時計メーカーのバシェロン・コンスタンチンの寄贈した世界時計もあります。
客席も十分に広さがあります。
ご招待していただいたのは、モダンバレエでした。
僕が今まで観たバレエは、クラシック曲のついたバレエばかりで、モダンバレエは観たことがありませんでした。
なんだか、難解という気がしてどうも腰が引けてしまっていたんですよね。
このバレエは三部構成でしたが、第三部がショパンのピアノ曲、エチュードとスケルッツオに合わせたディレクター独自の振り付けで5組の男女のペアが踊るものでした。とても斬新なものでしたよ。
ポーランドに生まれたショパンは、21歳のときにパリに移り住み、39歳で肺結核で亡くなるまでここのパリの住民でした。
ショパンとジョルジュ・サンド(女流作家)の有名な情事も、パリが舞台だったと思うと、なんとなく理解できます。パリは恋の街ですもんね。
話を戻してバレエですが、言葉を語らずに表情と肉体だけで、よくここまで音楽の世界とメッセージを表現できるものだと、心から感動してしまいました。
よく知っている曲に、このような解釈があるのかと思い知らされることにもなり、とても勉強にもなりました。
先週いたNYのバレエ団をパリで観ることが出来るなんて、偶然ですがとても贅沢な旅だとおもいました。
ありがとうございました。