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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

年末はやはり「第九」??

12_20daiku_fb 昨日は東京国際フォーラムのホールAにて、毎年年末に熊谷弘さんの指揮で行なわれている「第九と皇帝」を聴きに行ってきました。

なんとこの企画は1981年から続いているのだそうです。 

「第九」と「皇帝」は誰でも知っているベートーヴェン最後の交響曲とピアノ協奏曲。すなわち交響曲第九番“合唱付”と、ピアノ協奏曲第五番“皇帝”の組み合わせです。

年末にこれ以上のカップリングは無いのでは??(笑)

約2年前に第九のブログを書きましたが、第九が年末に演奏されるのは世界で日本ぐらいなのです。それどころか、合唱団と独唱声楽家とオーケストラが共演しなければならないため、欧米ではそもそもの演奏回数も少ない。毎年日本では年末に第九が流れますので、もしかしたら第九を歌える合唱団の数は日本が最も多いのかもしれません。

9第九の合唱付きは何度も聴いているのですが、第2楽章が終って、ぞろぞろと合唱団の人たちがひな壇に並んで入ってくると、毎回今日はどんな合唱を聴けるのだろうとワクワクするのです。なので、ここ数年来、年末の予定の空いた日には必ずどこかの交響楽団の第九を聴きに行ってしまいます。

あの

♪O Freunde♪

から始まる「歓喜の歌」に聴き入って、コンサートが終ると、

「ああ今年も終ったなあ」

と思えるんですよね。

ところで、第九は、第4楽章で前の3つの楽章の旋律をそれぞれ管弦楽が再現します。その後、独唱に移りますが、その最初の部分でなんと言っているのかご存知でしたか?

O Freunde, nicht diese Töne!
Sondern laßt uns angenehmere
anstimmen und freudenvollere.

と歌っているのです。

この部分の訳は

おお友よ、このような音ではない!
我々はもっと心地よい
もっと歓喜に満ち溢れる歌を歌おうではないか

なんですよ。

つまり今までの三つの楽章のメロディーなんて駄目だと独唱者に歌わせ(とても美しいと思うのですが)、最後に「もっと歓喜に満ち溢れる歌」である「歓喜の歌」を大合唱にしてオケごと飲み込んでしまうわけです。

この作曲当時、ベートーヴェンはもう耳が聴こえなかったはずですが、この発想力。すごい人ですよね。


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