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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

■NY出張2011冬 26 現代版オペラ「ラ・ボエーム」 ロックミュージカル「レント」

NY・ブロードウェイ・ミュージカルの話をもうひとつ。

ミュージカル「RENT」をご存知ですか?

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「RENT」はその名の通り、「RENT=家賃」が支払えないニューヨーク・イーストヴィレッジに住む若者達のクリスマスイブに始まる、お金はないけれど将来がある若者達を描いた作品。

ヒロインの名前はミミ(Mimi)。

つまり、プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を1990年代初頭のニューヨークに置き換えた構想なのです。

ラ・ボエームは今回もNYCで観ましたし、現在でも世界中で愛されているオペラですが、そのテーマは普遍的なのですよね。

甘美なプッチーニの音楽とは正反対に、RENTの音楽は80’sのMTV世代の作り上げたロックミュージカルと、伝統的なブロードウェイミュージカルの融合した世界。

舞台に登場する若者も、セクシャル マイノリティー(性的少数者)、麻薬中毒者やAIDS患者など、今までの主流のミュージカルの題材ではないような人たち。

この舞台は音楽も振付けも超一流で、ニューヨークの住民の心をがっちりとつかんだのでしょう。

1996年2月13日、オフブロードウェイのニューヨーク・シアター・ワークショップで初演し大成功のうちに、同年4月29日ブロードウェイのネダーランダー劇場に舞台を移しました。

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結局、同年度のトニー賞ミュージカル部門で最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀オリジナル作曲賞、最優秀助演男優を受賞、またピューリッツァー賞ドラマ部門でも最優秀作品賞を受賞するなど、数々の栄冠に輝いのです。

その後12年4カ月で連続上演5140回という、当時歴代7位のロングラン公演記録を残して、ブロードウェイのRENTは2008年9月7日に惜しまれながら幕を落とした伝説のミュージカル。

この「RENT」は、若く才能あふれたジョナサン・ラーソンが作詞・作曲・脚本を担当し、ほぼ独力で書き上げたミュージカルとして知られています。

ラーソンは七年の歳月をかけて彼の最初のミュージカルであるこの大作を書き上げたのですが、その開幕を目前にしたプレビュー公演初日の1996年1月25日未明に胸部大動脈瘤破裂によって35歳の若さで急死したのです。

胸部大動脈破裂が35歳でおこるようなことは滅多にないのですが、唯一マルファン症候群は例外です。ラーソンはマルファン症候群を患っていたことに気付かなかったのです。

しかし、これがまたRENTの都市伝説的な人気に結びついたともいわれています。RENTには熱狂的なファンが世界中に多く存在し、彼らは「レントヘッド」と呼ばれています。

僕も初めて見たときに衝撃を受けて、DVDを購入した記憶があります。

その後、日本を含む15ヵ国に世界公演の旅に出たと聞いていたのです。

実は今回のニューヨーク滞在中に、レントがブロードウェイ(正確にはオフブロードウェイ)に戻ってきていると聞いて、早速チケットを取得して観てきました。

NY滞在中インターネットでチケットを手配できるのですから、よい世の中になったものです。

舞台はアヴェニューQが開催している場所と一緒です。

オフブロードウェイで以前の劇場よりも場所は狭かったのですが、久しぶりにあの感動を味わうことができましたよ。

もしご覧になっていなかったら今お勧めです。


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