今日は診療後、来日しているハンガリーのピアニスト、シフ・アンドラーシュのコンサートの東京オペラシティ当日券売り場に走りました。
なんとか6人目に並ぶことができましたので、無事前から2列目のチケットを1枚手に入れました。
日曜日の横浜公演を聴いた音楽友達から、今回のシフの演奏は素晴らしいと薦められたのです。
ちょっと気軽に演奏会に行けるのは、都心でクリニックを開いている大きなメリットですね。
シフは欧州でハイドン、モーツァルト、べートーヴェン、シューべルトという、ソナタ形式を完成形に到達させたウィーン古典派の4人の巨匠の、最後の3つのピアノソナタを3公演に分けて弾くという試み「The Last Sonatas」をしています。
本日の公演は、「最後から2番目のソナタ」の演奏でした。
ピアノの新約聖書とも言われているベートーヴェンのピアノソナタの中でも最後から2番目の、第31番は僕のお気に入りの曲なのですが、シフの弾くベーゼンドルファーから奏でられた音楽はあまりに神々しく、涙が溢れそうになりましたよ。
いわゆる Gifted pianists は沢山いると思うのですが、聴き手も弾き手も年を経るごとに曲の理解や解釈が深まりますので、より多くの気づきがありますよね。
国内でここまでの演奏会を聴くことができたのは数年ぶりです。
素晴らしい体験でした。