再びイタリア出張記です。
この日、フィレンツェで開催された学会での発表を終えてすぐ、急いでローマに向かった理由はただひとつ。
オペラです。
この日の夜、ローマオペラ座で開催されたワーグナーのオペラのチケットを取っていました。
ローマにつき、ホテルにチェックインしたら、すぐにその裏にあるオペラ座へ向かいます。
公演は僕も大好きな、あの超名作「タンホイザー」です。
このオペラをローマのオペラ座で観ることができるなんて、本当に幸せでした。
待ち切れずに、会場が開くだいぶ前の時間に会場に着きました。
まだ時間が早すぎてほとんど誰も観客のいないローマオペラ座を見ることができましたよ。
このオペラ座は、ミラノのスカラ座 そして、ナポリのサン・カルロ歌劇場と並んで、「イタリアの三大歌劇場」といわれています。
今年、海外の様々な劇場でオペラを楽しみましたが、個人的には、このローマオペラ座の音響設備は群を抜いて素晴らしいと思いました。
イタリア人歌手の声の質もあるのでしょうか。
天井はこんな感じで、天井画がきれいでした。
シャンデリアを拡大して撮ってみました。
印象深かったのが、このふかぶかとしたシート。
とても座りやすくて、こちらも群を抜いていました(笑)。
劇場には赤が使われているところが多いのですが、イタリアの劇場を今回、ミラノとローマどちらも体験して思ったことは、他の国の劇場で使われている赤と、イタリアの劇場で使われている赤は、トーンが違うということ。そして、イタリアの劇場の赤は、なぜか気持ちの高揚度合いが違うのです。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、実際は臙脂色よりも朱にほんの少しだけ傾いているような独特な赤です。
イタリアの赤い色に囲まれて、幕が上がるのを待ちます。