芸術の秋第二弾。昨晩はサントリーホールへ。
セミヨン・ビシュコワ率いるチェコフィルが来日公演に行っていました。
曲目は、大ファンでもある藤田真央君の弾くドヴォルザークピアノ協奏曲、そして交響曲第七番でした。
ドヴォルザークのピアノコンチェルトは若いころに作曲された作品で、演奏される機会も少なく、僕も初めて。
YOUTUBEで見つけたリヒテルの動画を聴いて臨みました。
世界レベルのピアニストとなった真央君の才気ある演奏に、豊かな夜を過ごすことが出来ましたね。
チェコは小国なので、芸術に関しては国を挙げての教育が盛んです。
チェコフィルも何度か現地で聴きましたが、素晴らしい楽団だと思います。
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チェコはボヘミアに1841年に生まれたドヴォルザークは、現在もチェコの国民的名声と国家威信を引き継いでいる音楽家と言っても良いのではないでしょうか。歴史的にも他国に侵攻されつつも、国家を維持できたのは素晴らしいですね。
チェコの首都のプラハは学会が開催される街でもありますので、僕も何度か訪れたことがある美しい街ですが、チェコ語は発音が難しい。ドヴォルザークも
アントニン・ドヴォルザーク
アントニン・ドヴォルジャーク
アントニン・ドヴォルジャック
アントニン・ドヴォジャーク
アントニン・ドボルザーク
などと表現されますね。
ドヴォルザークと僕との出会いはクラシック音楽を聴き始めた中学生の時の、交響曲第9番の新世界のレコードです。
当時は、クラシックでもわかりやすい曲が好きだったので、チャイコフスキーピアノ協奏曲第一番、ドヴォルザークの新世界、ベートーヴェンの交響曲と共に、本当にレコードが擦り切れるまで聴きこみました。今は全く聴かなくなってしまいましたので、不思議なものです。
ドヴォルザークは、在欧期には、ブラームスとワーグナーの影響を強く受け、作曲に励みました。さらにアメリカに招待された際に、ジャズの要素をクラシックに入れ込んだと言われています。
「新世界」、すなわちアメリカ大陸への周遊体験が、いかに多くの影響を与えたか、想像できますよね。昨晩聴いた第7番には全くない要素。クラシック音楽にジャズのテンポと旋律を入れ込んだ事が、後にロックを産んだんじゃないかとも思えます。
ドヴォルザークの作品と言えば、今の僕は、若い頃には全く聴かなかったチェロ協奏曲が圧倒的に好きです。音楽の好みが年齢と共に変わるのも面白いですね。