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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

METライブビューイング モーツァルトの「魔笛」

今期のMETライブビューイング第2回は、明日から1週間モーツァルトの魔笛の上演です。

magic flute

「魔笛」はドイツ語圏の親が、子供に初めて観せたいオペラと言われています。

僕も数年前に、自分の息子達をオーストリアのブレゲンツ水上音楽祭に連れて行き、オペラデビューさせ夢を果たしました。

いい思い出です。

子どもでも飽きない素晴らしい旋律、名曲が続きますが、実は魔笛を発表した数ヶ月後に、まだ30代のモーツァルトは突然亡くなってしまいます。

魔笛には、秘密結社の「フリーメイソン」の教義が多く書かれており、それらを漏らしたため暗殺されたとの説もありました。

確かに魔笛を観ると、フリーメイソンが好む3人の登場人物が沢山出て来ますし(夜の女王の3人の侍女、3人の童子、3人の神官)、第一幕で善役と思われた夜の女王が第二幕で実は悪役だったと判明したり、王子タミーノが試練を乗り越えて、悟りを拓いて行く様はフリーメイソンの思想を具現化した設定なのでしょう。

モーツァルトと同じくフリーメイソンの会員だった文豪ゲーテは、フリーメイソンの教義をモチーフにしたこの設定に感激し、魔笛の第2章を書くことに挑戦したようですが、完筆とはならなかったようです。

僕も必ず観に行きたい演目の一つだったのですが、問題は年末のこの過密スケジュールの中、いつ時間をつくるかですね。笑。


今日もクリニックFの外来です

今日もクリニックFの外来です。

11月18日はミッキーマウス&ミニーマウスの誕生日だったってご存知でしたか?

89歳なのだそうです。笑。

年末に向け、様々なスケジュールがおしていて、今日は癒やされる音楽を聴きたいなあと出してきたのが、羽田健太郎さんのディズニー ピースフル・ピアノ・メロディー Soundtrackです。

1999年にディズニー デライトフル・ピアノ・メロディーと共に発売された、羽田さんアレンジのピアノによるディズニー曲ですが、これがまた癒やされるんですよね。

ミッキー

ディズニー ピースフル・ピアノ・メロディー Soundtrack

ふとアマゾン検索してみたら、仕入れの問題もあると思うのですが新品はなんと29800円。

さらに、中古のCDの値段も高騰中。

やっぱり誰もが好む名盤なのですね。

YOUTUBEで音源を探したのですが、見つけられず。

クリニックFでも流すことができますので、お声がけ下さいね。


音楽療法の和合治久教授とクリスマスパーティー

先週末にタイの学会より帰国して、今日はクリニックFの外来です。

これから年末に向け予定が目白押しですが、一般の方向けの催し物を1つ。

クリスマス

音楽療法の和合治久教授と昨年開催してご好評をいただいたクリスマスパーティーが本年も開催される事になりました。

よろしかったらお出かけくださいね。


フランツ・リスト空港にて

ブダペストのフランツリスト空港に着きました。尊敬する作曲家兼ピアニストの名前がついた空港。

なんだか嬉しいですね。

超絶技巧でピアノコンサートという全く新たなビジネスモデルを作り上げ、欧州中を演奏旅行したリストも、私の心は祖国ハンガリーにあると常々言っていたようです。

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ちょっと時間があるので先ほど思いついたことを書きます。

海外の街の一人歩きで、僕は脳トレとアンチエイジングを意識する様にしています。

まずは脳のトレーニングについて。

新しい街に行く際には、感性を高めるために、なるべく写真も見ずに予備知識を入れないで行く様にしています。

その街に向かう機内か電車内で初めてガイドブックを開き、短時間で街の情報を一気に記憶する事で短期記憶力を鍛えるのです。

さらに、女性や子供連れにはお勧めしないですが、目的地に着いたらタクシーは使わず、ガイドブックに頼らず、現地の言葉の表示だけでホテルや目的地にたどり着くようにしています。

未知の言語も多いのですが推理力や洞察力が鍛えられます。

自分にとっては日本人と話さずに英語で物を考える時間もとても大切だと思っています。

ご存知の通り、英語と日本語では脳を使う部位が変わりますので、思考パターンも性格も変わると言われています。

日本語で考えている自分に対して、英語で思考する自分が客観的に判断を下すこともできます。

街歩きも、ある意味目的地を決めて効率良く地図をなぞるオリエンテーリングみたいなもので、論理構成力や優先順位の決定力が上がると思います。

特に男性は、中年以降男性ホルモンの低下により、好奇心と意思決定能力が落ちますので、会社の経営者などには、他に無い良い脳トレであると言えると思います。

次にアンチエイジングについて

抗加齢に効果があると立証されているのは、適度な運動と腹八分目の食事しかありません。

海外の街、特に古い町は車で動く様にできていません。ひたすら街を歩く事でより多くの発見があります。

僕は日本では会議を兼ねた会食が多いのですが、海外一人旅での食事はダイエットも兼ねてなるべく粗食にする様にしています。もちろん友人と会う時は別ですが、それも体質を変える様な断食に近いダイエットをする訳ではありません。

時間的な制約がハードな国内ではできませんが、海外では時差がありますので、朝に沢山食事を食べておくと、昼夜は本当に軽食で大丈夫な事が多いのです。

その代わりにビタミン剤と栄養補助食品は欠かさずに服用します。これらを海外出張に持って行く様になって、現地で風邪をひかなくなりました。

大切なのは、商材を一種類にせず、自分で気に入っている複数の企業のものを順番に飲むようにしていることです。

 

サプリメントを含めたアンチエイジングの食材は、ある意味攻撃というよりも守備に近く、分散投資型に満遍なく抜けが無くというのが基本ルールで、一品目に賭けてその商材だけを食べ続けるべきでは無いと僕は考えているからです。


王宮に建つマーチャーシャ教会 パイプオルガン

ブダペスト最後の夜はオペラ座チケットは取れなかったものの、王宮に建つマーチャーシャ教会でのパイプオルガンコンサートに行きました。

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この教会は音響効果が素晴らしい事でも知られていて、パイプオルガンが鳴り響く荘厳な雰囲気に、まさに神を感じました。

宗教が音楽を利用したのが分かる気がしましたね。さて僕はいよいよ帰国です。

JALなので、ヘルシンキ経由です。


国立オペラ劇場見学 グスタフ・マーラー交響曲第1番「タイタン」初演

今回のブダペスト滞在目的の一つはプダベストにある国立オペラ劇場見学でした。

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今回の滞在中には残念ながらオペラを観ることができなかったのですが、内覧ツアーに行ってきました。

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こちらは1884年に完成したのですが、ドレスデンやウィーンの歌劇場と違って、第二次世界大戦の戦禍を免れた、大変文化的価値が高いものです。

赤い絨毯の入り口は、時の皇帝フランツ・ヨーゼフとエリザベート夫妻のためのものでした。フランツ・ヨーゼフは音楽が苦手で、こけら落としの際に15分だけで帰ってしまい、再びこの入口を使うことがなかったということです。

この劇場で記憶に残るのは、かのグスタフ・マーラーが交響曲第1番「タイタン」を初演した場所であるということ。

名曲で僕も大好きなのですが、ブタペストでは不評で、失意のままマーラーは帰国したのだそうです。


Ravelloラヴェッロ ワーグナーの愛した街で パルジファル

音楽の街ラヴェッロ。

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ワーグナーが、最後のオペラのパルジファルの構想において、インスピレーションを受けたと言われる美しい街。

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アマルフィに滞在したワーグナーが、その上にある街ラヴェッロが気に入り、暫く滞在したのだそうです。

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ちょうど先月シドニーでカウフマンのパルジファルを観たばかりですが、この宿泊先も登場しました。

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共苦して知に至る、汚れなき愚者、すなわちパルジファルを待て。きっと2017年の僕のキーワードなのですね。


Berliner Philharmonie

ベルリンフィルの本拠地にやって来ました。

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ちょうど昼の無料のコンサートが開かれていましたが、物凄い人出。

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クラシック音楽が愛されているなあ。

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今晩の室内楽のコンサートチケットを手に入れることができました。


Beauty and The Beast のデュエットを歌うことになりました

実は来週あるところでBeauty and The Beast のデュエットを歌うことになってしまい、今日は銀座で音合わせに行ってきました。

今はiPhoneに歌詞や楽譜を出しておけるので楽ですね。

聴けば聴くほど美しい曲で、歌合わせを心から楽しませていただきました。

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題名を読んでいて気づいたのですが、beast 野獣には 定冠詞のthe がついているのに対して、beauty 美女にはtheが付いていないのです。

つまり、野獣は魔法をかけられたあの野獣のみを示すのに対して、野獣を心から愛してくれる女性を誰か待っていた訳で、美女は限定されていないのです。

「美女と野獣」の日本語訳では伝わらないニュアンスですね。

https://youtu.be/SOWbk-yR6iU


シドニー・オペラハウス ヨナスカウフマンのパルジファル

シドニーオペラハウスにやって来ました。

 

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題目はワーグナーの最後の楽劇パルジファル。

ヘルデンテノールのヨナスカウフマン。

中央席前から3列目。

プラチナチケットを手に入れました。

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パルジファルは晩年のワーグナーがフリードリッヒ二世の為に本来はバイロイトだけで演奏する為に作った、聖杯をモチーフとした楽劇。

ワグネリアンとしてリングに比肩する演目はこの作品しかないと思っています。

このホールで観ることができて嬉しいです。


スペインにやってきました

ヨーロッパ最北の国アイスランドから最南の国スペインにやって来ました。
同じ欧州でも文化があまりにも違いますね。アイスランドはバイキングの文化。
イスラム文化が混じったスペインは全く違います。
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バルセロナに着いた昨日の晩日は、カタルーニャ音楽堂でフラメンコショーを観てきました。
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フラメンコはカタルニア地方の民族舞踊を主体に19世紀初頭に始まりましたが、名前が定着したのは20世紀中頃。

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舞踊としての完成度も高く、本当に格好がいい。堪能させていただきました。


羽田健太郎さんのショパン

バルセロナにて。暑すぎて外に出る気にならず、新著の執筆もなんとなく疲れてしまいました。ネットサーフしていた時に偶然見つけた羽田健太郎さんのショパンの幻想即興曲。
sp_04https://youtu.be/jD4gCH9Azms

僕ものこの曲が大好きで、高校生の時になんとか通して弾けるレベルにはなったのですが、この曲は右手3拍子、左手4拍子、つまり頭の中で12拍子を完璧に維持しなくてはならない曲なのです。しかも薬指や小指に旋律のアクセントを持ってきたりと、弾き手泣かせ。羽田さんの演奏は、まさにショパンの楽譜通りで、テンポに一切の乱れがない。弾ける人にしかわからない、この演奏のクオリティの高さ。まさに素晴らしいの一言です。題名のない音楽会で、羽田健太郎さんの司会好きでした。惜しい人を亡くしましたね。


リヒャルトストラウス作オペラ「ばらの騎士」

今日のクリニックFの診療後、2017年METライブヴューイングの最終回。

リヒャルトストラウス作オペラ「ばらの騎士」の上映になんとか滑り込みました。

今日は上映期間1週間の唯一のチャンスだったのです。

今年の公演でルネ・フレミングとエリーナ・ガランチャがMETのばらの騎士のキャストを卒業。

こうした公演を本年の最後に持ってくる演出は粋ですよね。

4時間半ほどもかかる公演でしたが、話にのめり込んであっという間でした。

オペラ

やっぱり音楽 文学 絵画 舞踊 の全ての近代芸術の要素を含むオペラは、人類の叡智の結晶の1つだと思います。

素晴らしい演出を観て、ドーパミン&エンドルフィンが沢山出ました。笑。


ジェイムズ・レヴァインへの思い

2017年06月04日(日) カテゴリー:音楽

2年前にユニバーサルミュージック社から出していただいた僕のクラシックCDについてのブログです。

 

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僕は40年以上のクラシックファン。

お気に入りの場合、違う指揮者と演奏家ヴァージョンで40枚近くCDを持っている曲もあります。

ユニバーサルミュージック社の豊富な音源の中から良い演奏を選ぶ作業も楽しかったです。

 

ブログを書き出してみますね。

 

***

 

今月6月17日、ユニバーサルミュージック社よりクリニックF藤本幸弘監修で、クラシック音楽のコンピレーションCDが三枚発売されることになりました。

今日出来立てほやほやのCDがクリニックに届きました。

CD

こちらです。

タイトルが3つ。

■藤本先生の 聴くだけで痛みがスッキリ

収録曲:白鳥(サン=サーンス)、ホフマンの舟歌(オッフェンバック)、弦楽セレナード~ワルツ(チャイコフスキー)、パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏(ラフマニノフ)他

 

■藤本先生の 聴くだけで悩みがスッキリ

収録曲:弦楽のためのアダージョ(バーバー)、楽園にて(フォーレ)、ヴァイオリン協奏曲第一楽章(メンデルスゾーン)、飛翔(シューマン)他

 

■藤本先生の 聴くだけで不眠がスッキリ

収録曲:ゴルトベルグ変奏曲:アリア(バッハ)、ピアノ協奏曲第20番~ロマンス(モーツァルト)、ピアノ協奏曲第2番 第2楽章(ショパン)、ピアノ協奏曲第5番《皇帝》第2楽章(ベートーヴェン)他

 

***

音楽というのは、それそのものがナチュラルメディスンであるのだと思います。

中でもリズム・メロディ・ハーモニーを三位一体として内包し、ヴォーカルに依存せず、厳格な規則性でもって構成・作曲・演奏されているクラシック音楽は、医学的にも非常に興味深いジャンルの音楽ではないかと思っています。

クラシック音楽を聴くことによって、脳に一体何が起こりえるのか、人間のからだにどんな変化を及ぼすのか、これを個人的に僕は知りたくて勉強したり研究したりしていたわけなのですが、ここまでの結論としては、自律神経に働きかけ、ホルモン分泌を促すことについてクラシック音楽が持つポテンシャルはずば抜けて高いということです。

 

自律神経が安定しホルモン分泌が活性化することによって、副次的な効果として慢性的な痛みが軽減されたり、不安や焦燥といった心の陰りが一掃されたり、良く眠れるようになったり、若返ったり・・・といった効果が期待できるのです。

こうしたことをブログ他でお話しして来ましたところ、クラシックCDの監修をやってみないかというお声掛けを頂きました。

 

***

今回とにかく嬉しかったのが、そのお声掛けを下さったのが、あのユニバーサルミュージック社だった! ということでした。

元々認識としては持っていましたが、実際赤坂の本社に伺って打ち合わせを重ねていく内更によく理解したのが、ここはクラシックやジャズを始め音楽の好きな人間にとって本当に夢のような音源が眠る場所だということです。

大好きなクラシックの名曲をそれら“お宝”音源の中から、歴史に残る名演に特化し選ぶことが出来るというのは、時に鳥肌の立つような経験でしたよ。

 

人生初めてとなるライナーノーツの執筆も経験させて頂きました。そして、3枚すべてを聴かずそれぞれのCD単体でもクラシック入門編として楽しめるような曲を集めました。

一枚一枚また機会がありましたらご紹介させて頂きたいと思いますが、まず最初のCD「痛みがスッキリ」についてライナーノーツに書ききれなかったことをひとつ書いておきたいと思います。

人間は多かれ少なかれ痛みを抱えながら生きていく生物であると思います。しかし、痛みを感じながら過ごす1日24時間というのは実に実に長く、時に耐えがたいものです。

医師による処方を受けても、様々な工夫を凝らしても、その痛みを肉体から切り離せず苦しまれている方は今この時も多くおられることでしょう。

音楽の力でその時間をやり過ごし、すこしでも軽減させ、痛みを忘れる時間を創ることが出来たらという気持ちで今回選曲をさせて頂きましたが、その中にどうしても入れたい曲と指揮者がいました。

それは、僕が愛してやまないNYのMETメトロポリタンオペラでタクトを振るジェイムズ・レヴァインによる楽曲です。

 

様々な痛みを堪えながら舞台に立ち続ける音楽家は過去にも現代にも多くいます。痛みの最も耐え難い部分は、こんなにひどい痛みと、その痛みに耐えている自分を、どんなに近しい人間であっても他人はそれらを共有することができないということに尽きます。痛みという孤独は人間を地の果てまで追い込みます。

しかし舞台の上でこの巨匠レヴァインは満身創痍の体を車椅子に乗せ、ダイナミックにタクトを振り続けます。その指揮棒によって導かれる楽曲は心の孤独を必ずや救い出す手立てをくれることと思います。

今回は、シカゴ交響楽団によるホルスト「木星」と、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるチャイコフスキー「花のワルツ」を選びました。曲の並ぶ順番にも僕なりのこだわりを盛り込んでいますので、一度お聴きいただけたら本当に嬉しいです。

 

http://clinic-f.com/blog/diary/music/post_4775/


音楽が偉大な主治医となることもあるのです

先日の渋谷区総合文化センターでのコンサートが、WEB記事になっていました。

僕の言葉もずいぶん引用されていました。

よろしかったらご覧くださいね。

http://www.christiantoday.co.jp/articles/23775/20170518/heaven-music-heart-care-concert.htm

以下WEB中より引用です。

まず、米国レーザー医学の専門医である藤本幸弘さんがあいさつし、音楽が脳に与える影響について医学的な観点から説明した。音楽には、自律神経を安定させ、肉体と精神の両面で充実をもたらす作用があると同時に、生演奏の振動も、せせらぎなどの自然音と同様、人に安らぎを与える上で大切であるという。

藤本さんは最先端の治療技術を追いかけていく中で医療の限界を痛感し、

「音楽は、人にはどうにもできない、いわば神の領域の問題に対しても、良い時も悪い時も常に寄り添い、決して裏切ることのない親友となってくれる。また、音楽が偉大な主治医となることもあるのです」

と音楽の力を語った。

旧約聖書にも、

「ダビデが傍らで竪琴を奏でると、サウルは心が安まって気分が良くなり、悪霊は彼を離れた」(サムエル上16:23)

とあるとおりだ。

http://www.christiantoday.co.jp/articles/23775/20170518/heaven-music-heart-care-concert.htm

 

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天上の音楽~ハートケア・コンサート~

 

無事に音楽が脳に与える影響についてのトークを終えました。

 

 

コンサート1

コンサート2

 

トークの内容はこんな感じでした。

Q)人間の脳に影響をもたらす音楽の力というのは、どんなものなのでしょうか?

 

 
A)人間の脳は「旧脳」と「新脳」に分かれており、旧脳は人間が生物として生きていくうえで必要な情動の働きを、新脳は人間が社会生活を営むうえで必要な思考や言語などを司っています。

 
一方で、音楽の構成要素はリズム、メロディー、ハーモニーに分類されます。例えばリズムや、自然界の音や生演奏などに含まれる耳に聴こえない帯域の振動成分は旧脳に届きダイレクトに情動を動かすんですよね。

 

 

新脳は知性と品格を好むので、美しいメロディやハーモニーは一旦聴神経から刺激をもらったのちに大脳皮質に転写され高次元の脳で理解されます。

 

 

Q)ということは、音楽に感動して涙する、というのが「新しい脳」の働きだとすると、それとは別に、音楽の好き嫌いに関わらず、根源的な部分に響く何かがある、ということですね?
A)その通りです。

 

音楽は古代から「神と人間の架け橋」として用いられてきた歴史があります。

 
ヨーロッパの教会でも聖歌隊やパイプルガンを用いた荘厳な壮大な音楽を聴かせることで神の存在を認識させていました。

 
また音楽は、自律神経を安定させたり、聴覚性痛覚消失といって痛みをマスクする働きがあったり等、肉体と精神の両面において、人間の内面の安定と充実をもたらすのです。

 

 

Q)振動が大切だとお聞きしましたが。

 
A)動物はジャングルで生活していた時や、子宮の中にいた時はホワイトノイズとも呼ばれますが、幅広い周波数の元にいました。

 

 

皆さんも旅行に行った時に、海辺の波音や川のせせらぎが聞こえ、音として感知されるならば睡眠の邪魔になるのにも関わらず、かえってよく眠ることができるのは、それらの自然の音に幅広い周波数と振動が含まれているからです。

 
今日も、コンサートでの生演奏をお聴きいただくとともに、楽器の奏でる振動をも感じていただきたいと思います。

 

Q)現代はますますスピードが速くなっていて、私たち現代人は、改めて自分の内面の安定ということについて、考える時間がなかなかとれないですよね。

 
A)そうですね。私自身、最先端の治療技術を追いかけていく中で、医療だけではどうにもならない限界を感じることがあります。

 

 

それが、医学やテクノロジーでは決して止められない「時間」。そして「DNA」という人それぞれが背負っている「情報」。

 
しかし音楽はこれらの、人にはどうにもできない、いわば神の領域の問題に対しても、良い時も悪い時も、常に寄り添い、決して裏切ることのない親友でもあります。時に、音楽は、偉大なる主治医となることもあるのです。

 

 

 

***

 

 

コンサート最後には舞台で他の演奏家の皆さんと「ふるさと」も歌わせて頂きました。

 

コンサート3

コンサート5

 

 

 

スポットライトの当たる舞台に立って歌うなんて良い体験させて頂きました。

 

 

 

コンサート4

 

 

 

本日ご一緒した出演者の皆様と記念写真です。

 

 

こうした機会を与えてくださった関係者の皆様、会実現に様々な形で関わってくださった皆様、お越しくださった皆様、この場を借りて今一度感謝致します。

 

ありがとうございました!


音楽が脳に与える影響について

映画を観て感動し涙がでるのは、映像からの刺激なのか音楽からの刺激なのか?

今週金曜日に音楽が脳に与える影響について、渋谷のホールでクラシックコンサートの前に話をすることになっています。

音楽会の前なので、久しぶりにタキシードを着て話す予定です。(笑)。

音楽が脳に与える影響は非常に興味深いものです。

一般的に現代社会においては、視覚の刺激はすべての感覚情報の8割を占める傍ら、聴覚情報は1割強だと言われています。

嗅覚情報に至っては5%ぐらいでしょうか。

一方、視覚情報は視神経から「新脳」である大脳皮質に転写されて理解認識されますが、聴覚情報は大脳の奥にあり感情をつかさどる「旧脳」である「大脳基底核」にダイレクトに伝わります。

そのため、聴覚からの情報は視覚と比較して、大きく感情を動かすのです。

ではここで質問です。

素晴らしい「絵」を見て感情が動かされ、泣いたというご経験のある方はいらっしゃいますか?

映画を無音で見て、心の底から感情が動かされ涙した経験はありますか?

一方で、素晴らしい音楽だけを聞いて涙を流した経験がある方は多いのではないかと思います。

映画を観て泣けるというのは、ストーリーの論理展開を聴覚が理解し、音楽によって感動が増幅するからなのだとおもいます。

現代生活を送っていると、視覚からの刺激に心を奪われがちになってしまいますが、聴覚が私たちの情緒に与える影響は、実はとても大きいものなのです。


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