TOP
藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

チャイコフスキー国際ピアノコンクール

祝 藤田真央さん チャイコフスキー国際ピアノコンクール 第2位。

20歳の才能が凄いです。

動画観ていて優勝するかと思いました。

今僕が最も注目している日本人ピアニスト。

こちらファイナルの演奏の動画です。

0628_01

https://tch16.medici.tv/en/replay/final-with-mao-fujita/


ロシア音楽の解釈 ラフマニノフピアノ協奏曲第2番ハ長調

仕事として選んだ医学と、人生最大の趣味であるクラシック音楽や舞台芸術。

この二者は理性と感性という、いわば僕の判断基準の両輪とも言えるもので、「医学と音楽のコラボレーション」をいつか実現したいと以前より思ってきました。

本年「藤本ミュージックアカデミー」を設立し、その足がかりがいよいよできつつあります。

これについてのご報告は新たに今月末行いたいと思っています。

オペラ_1

昨晩は今月2度目のラフマニノフピアノ協奏曲第2番ハ長調を聴きに行きました。

ご縁あって関係者席をお取りいただきました。

指揮者がよく見える、舞台裏側のP席です。

 

東京フィルハーモニー管弦楽団、ピアノのソリストは昨年開催された第16回グリーグ国際ピアノコンサートで第一位を取ったばかりの高木竜馬さん。

僕の好きな漫画「ピアノの森」のアニメ版で雨宮修平役のピアノ演奏でも著名ですよね。

オペラ_3

オペラ_4

先週は辻井伸行さん、さらに今週は高木竜馬さんと、今第一線の若手の二人の日本を代表するピアニストが、同じ6月にサントリーホールと東京オペラシティというまさに東京の2大ホールでこの曲を弾くというのも、何かの巡り合わせですかね。

***

今回の一柳富美子さんの解説には、社会主義国ソ連が自由主義国ロシアに転換して27年が経ち、体制激変の影響はこの10年で音楽業界にも及んでおり、それまでのロシア音楽の解釈はほぼ書き換えられる必要があると書かれていました。

確かに音大出身ではない僕にとって、曲や作曲家の知識は、LPレコードレーベルや、映画、日本語の著作に書かれた事ばかりでした。

オペラ_2

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、といえば

曲が生み出された経緯については、1897年の交響曲第1番初演失敗により、うつ病にかかったラフマニノフが催眠療法のダーリ博士の治療によりスランプを脱し、立ち直って書かれたものというのが通説でした。

その話により僕も、ラフマニノフがいわゆる内気でナイーブな27歳の若者であった頃に作られた楽曲なのだ、というイメージを常々持ってこの曲を聴いてきたのです。

ですが近年の研究では、こんな風に云われているそうです。

「幼い頃から叩かれ慣れていたラフマニノフは、この失敗からもすぐに立ち直った。さらにこの作曲の時期は、新進気鋭のオペラ指揮者として八面六臂の活躍をしていて、決して病的な若者ではなかった事がわかった。

実際にダーリ博士の催眠療法は数回しか受けておらず、効果もほとんどなかったが、彼の律儀な性格により、この曲の被献呈者とされた。」

と。

うーん。

いわば常識と信じてきたことが覆されますが、これも音楽を学ぶ面白みの一つですよね。


帝劇ミュージカル「エリザベート」

3年ぶりに日本で公演されている帝劇「エリザベート」を取引先の企業にご招待いただき、観てきました。

ミュージカル「エリザベート」ですが、今までウィーン版、宝塚版、そして2回の帝劇版と観てきましたので、今回僕は4度目の観劇でした。

本当に素晴らしいですね。

心から楽しめました。

エリザベート_01

エリザベート_02

エリザベート_03

エリザベート_04

「ブロードウェイ・ミュージカルとは違う世界観の作品を作りたい」とアメリカで作曲家として活躍していたハンガリー人のシルヴェスター・リーヴァイと、ミュージカルの翻訳や小説家として活躍していたドイツ人ミヒャエル・クンツェが共同で制作したもの。

物語は、オーストリア=ハンガリー帝国の皇后エリーザベトの生涯と死を描いたミュージカルですが、同時に中世から20世紀初頭まで欧州王朝を血族によって支配したハプスブルグ家の終焉を、トートという死神役を絡めることによって、時代背景とともに描き出しているのです。

エリザベートの息子ルドルフとの別れや、美へのこだわり、慰問の旅など、現在でも共感しやすいストーリー。

さらに、一度耳にしたら忘れられない美しいメロディ・・・と、このミュージカルが繰り返し上演され、愛されてきたのがよくわかります。

ちなみに1992年にこのミュージカルが初演されたのは、アン・デア・ウィーン劇場。

僕も何度か訪れたことがあるのですが、モーツァルトのオペラ『魔笛』の台本で成功したエマヌエル・シカネーダーが1801年に落成させた由緒ある劇場なのです。

この劇場は当時ウィーンに住んでいた、ベートーヴェンが、交響曲第3番「英雄」、交響曲第5番「運命」、そして交響曲第6番「田園」を初演したことで知られているのですよ。

歴史の重みを感じますね。


辻井伸行さんのコンサート

ディレイなく帰国できたので、今日は世界に通用するピアニストの一人辻井伸行さんのコンサートに行ってきました。

辻井コンサート_01

辻井コンサート_02

辻井コンサート_03

辻井コンサート_04

辻井コンサート_05

渾身のラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 聴かせていただきました。

初めてオーケストラの後ろのP席に座りましたが、演奏が目の前でテレビ目線で見ることができてとても良かったです。

盲目のピアニスト辻井さんが米国を代表するピアノコンテストのヴァンクライバーンで優勝して話題になったのはもはや10年前。

今回も円熟した演奏でしたが、演奏会終了後に、辻井さんが言った一言。

「ここまで来られたのは、支えてくれた両親や先生方、応援してくださる皆様のおかげです。
さらなる高みに向けて一層努力したいと思います。」

30歳でここまで完璧な演奏が出来るのに、さらなる努力をする。

自分も頑張らないとなあとつくづく思いましたよ。

世界レヴェルのピアノ演奏が出来る日本人は、例えばクラシックだと内田光子さんとか、分野は違えど、ジャズの上原ひろみさんとかだと思いますが、辻井さんは間違いなく世界のピアニストの歴史に名前を刻む人ですね。

彼を次ぐ若手は、現在20歳の藤田真央さんだと自分では思っているんですが、こうしてピアニストが育っていくのをみるのもクラシックファンの楽しみの一つですね。


DUOMO広場でドボルザーク交響曲第9番 新世界

ミラノDUOMO広場でのスカラ座のチャリティコンサート。

会場がDUOMO広場になりましたので、DUOMO駅が封鎖されていました。

1234

ドボルザーク交響曲第9番 新世界。

久しぶりに聴きましたが、アメリカ大陸のジャズの影響を受けたとも言われるこの曲。全ての楽章が作り込まれていますね。感動しました。

本当にクラシック音楽は素晴らしいですね。


ワーグナー ニーベルングの指環のDVD

僕自身が初めて買ったワーグナー ニーベルングの指環のDVDがこちら。

バイロイト祝祭劇場、バレンボイム指揮 演出クプファー 1992年ヴァージョンです。

超名演。

DVD_1

DVD_2

ブレードランナーに影響受けたんじゃないかと思うような、レーザー光線の演出。

同じ演奏が当時小学館から魅惑のオペラシリーズというので発売されていて、日本語解説付きでこれは良かったです。

今でも売ってるみたいですね。


ワーグナー「ニーベルングの指環」

METライブビューイングで久しぶりにワーグナーを聴き、火がついてしまいました。

Yahoo!ポイントでワーグナー「ニーベルングの指環」全集 1980年バイロイト・ブーレーズ版DVD買ってみました。

全10巻。

MET

演出家パトリス・シェローが、リングのバイロイト初演100周年記念公演の演出を任されたのは1976年のことです。

産業革命の時代を舞台にした演出は当時としては斬新でしたが、なかなか観ごたえありました。

現在ではこの演出も金字塔の一つですね。


チャイコフスキー国際コンクール

本年のチャイコフスキー国際コンクール。

ピアノ部門24名発表されましたね。

注目している若手ピアニストである藤田真央さんもコンテスタントとして日本から選ばれてます。

楽しみだ!

An Tianxu / China
Beisembayev Alim / Kazakhstan
Broberg Kenneth / USA
Gadjiev Alexander / Italy
Geniushene Anna / Russia
Gugnin Andrei / Russia
Daneshpour Sara / USA
Yemelyanov Konstantin / Russia
Cano Smit Albert / Spain
Kantorow Alexandre / France
Kim Dohyun / South Korea
Kopachevsky Philipp / Russia
Liu Xiaoyu / Canada
Malofeev Alexander / Russia
Melnikov Alexey / Russia
Mun Arsenii / Russia
Xie Ming / China
Tarasevich-Nikolayev Arsenij / Russia
Wu Yuchong / China
Fujita Mao / Japan
Harliono George / UK
Shishkin Dmitriy / Russia
Yang Yi Ke / Canada
Yasynskyy Artem / Ukraine
Yashkin Anton /

Russiahttps://tchaikovskycompetition.com/en/contestants/


メトロポリタンオペラ「ニーベルングの指輪」ライブビューイング

メトロポリタンオペラ ライブビューイングですが、いよいよ第9回目の作品であるワーグナーのニーベルングの指輪、第一夜「ヴァルキューレ」が始まりましたので、さっそく観てきました。

ライブビューイングはシーズンごと10回の公演ですが、ワーグナーだけチケットは5100円。

映画館にしては高いのですが、まあ上映時間が5時間を越えますので、一時間当たり千円みたいな感じですね。(笑)。

今日は最前列以外の席はほぼ満席で、驚きました。

59970552_10219508362568136_791698081950203904_n
ワーグナー音楽は男性好みと言われていて、海外でこのリングを観ると、観客はほとんどが男性なのですが、日本では女性の観客が多いのです。

ワグネリアンとしては不思議な現象だと思います。

59745458_10219508362448133_6642062319335505920_n
ニーベルングの指輪は僕のブログ国際学会周遊記でも数多くふれてきましたが、以下の四部作となっています。

序夜 『ラインの黄金』(Das Rheingold):2時間40分
第1日 『ワルキューレ』(Die Walküre):3時間50分
第2日 『ジークフリート』(Siegfried):4時間
第3日 『神々の黄昏』(Götterdämmerung):4時間30分

演奏に通常は4日間かける、「史上最高の壮大なオペラ(楽劇)」だと言われています。

英語圏ではこの4日間のリング公演開催を、リングサイクルと呼んでいるのですが、この物語はそもそも観るのが16時間かかり、3世代にわたる神々の物語なのです。
北欧神話とニーベルンゲンの歌、英雄シグルスの伝説を元にした壮大な神話劇です。

最初は理解するのも難しい。

ただし、聴くたびにあたかも麻薬のようにどんどん引き込まれてしまうのがワーグナーの音楽で、僕もそう思います。

神話をオペラ形式にするこの発想は、スターウォーズ、指輪物語などに引き継がれていますね。

中でも「ワルキューレ」はこの物語に内包される多くの謎が織り込まれた、起承転結の承の部分にあたり、4作の中で最も人気のあるものです。

特に、第三幕の開幕では、あの「地獄の黙示録」のアパッチのシーンに使われた壮大な音楽「ワルキューレの騎行」が使われています。

METのロベール・ルパージュの演出があまりに素晴らしく、映像を観ていても涙が出そうになりましたよ。

リングを初めて観てからもう何十年も経ってしまいましたが、観るごとに、いまだに新しい事実に気づきます。

一体幾つの伏線をこの物語に引いているのでしょうか?

60361995_10219508362488134_6332105838232076288_n
ワーグナーの本家であるバイロイト音楽祭では、独自バージョンの前衛的なリングが毎年公演されていて、賛否両論あるのですが、METのものはまさに正統派で、時の話題の歌手を用いているので、いつ観ても安心して心から感激できますね。

今回の上映は一週間だそうですが、お勧めしますよ。

出演:クリスティーン・ガーキー、エヴァ=マリア・ヴェストブルック、スチュアート・スケルトン、グリア・グリムスリー、ギュンター・グロイスベック、ジェイミー・バートン

写真はMETのWEBからお借りしました。


ビゼー作曲「カルメン」

昨日は今季のMETライブビューイングのビゼー作曲「カルメン」を観てきました。

2006年から映画館での上映が始まったニューヨークメトロポリタンオペラですが、カルメンはこれで3回目の上映です。

カルメンのオペラですが、実際に観たことがある方はどのくらいいるのでしょうか?

ストーリーも単純明快で、どの曲も聴いたことがある名曲ばかり。

僕はオペラ初心者にどのオペラを最初に観たらよいか聞かれると、まず魔笛かカルメンを観たらよいのではと薦めています。

そして、オペラを観る前に、必ず数枚の演出の違ったDVDで予習してゆくと良いと言っています。

とても楽しめますよ。

男性を振り回す悪女の典型と言われるカルメンは、メゾソプラノの声質を持つ歌手にとっては、ひとつの頂点ともいえる役で、ブルーレイなどの映像で大映しで流れることも多いので、美貌と演技力がある歌手が選ばれるようになりましたよね。

今回のカルメン役のクレモンティーヌ・マルゲーヌも歌はもちろん、演技が素晴らしかったですよ。

今年面白いと思ったのが、ロベルト・アラーニャ(ドン・ホセ)、アレクサンドラ・クルジャック(ミカエラ)の二人が、実際の夫婦であること。

良妻賢母になりうるミカエラが、悪魔さながらの女の魅力を全てもつカルメンに負けてしまい、(僕も含めて)男ってつくづくバカだなあと、いつも自戒を込めて観るのです。(笑)。

ですが、幕間でも話題になりましたが、今回のケースはミカエラがホセを家庭に持ち帰るのですから、ミカエラの勝ちですよね。

個別に非常に感銘を受けたのがルイ・ラングレの流れるような美しい指揮でした。

僕の好きだったカルロス・クライバーの指揮に少し似ているなあと思いましたよ。

画像はMETのWEBからお借りしました。

MET_1

MET_2

以下は、過去三回のメトライブビューイングのカルメンの配役です。

2018-19 クレモンティーヌ・マルゲーヌ(カルメン)、ロベルト・アラーニャ(ドン・ホセ)、アレクサンドラ・クルジャック(ミカエラ)、アレクサンダー・ヴィノグラドフ(エスカミーリョ)

2014-15 アニータ・ラチヴェリシュヴィリ(カルメン)、アレクサンドルス・アントネンコ(ドン・ホセ)、アニータ・ハーティッグ(ミカエラ)、イルダール・アブドラザコフ(エスカミーリョ)

2009-10 エリーナ・ガランチャ(カルメン)、ロベルト・アラーニャ(ドン・ホセ)、バルバラ・フリットリ(ミカエラ)、テディー・タフ・ローズ(エスカミーリョ)


新国際学会周遊記

カテゴリー
  • News - クリニックからのお知らせ -
  • Guest Room - ゲストルーム -
  • Media - 掲載記事一覧 -