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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

きみに読む物語

“きみに読む物語”のDVDを観ました。出演: ライアン・ゴズリング, レイチェル・マ クアダ ムス, ジェームズ・ガーナー, ジーナ・ローランズ そして監督は ニック・カサヴェテス です。初老の女性役には監督の母親ジーナ・ローランズが扮しているのです。

ある療養施設で、認知症(アルツハイマー病)のため、記憶をなくした初老の女性に定期的に会いに来て、若い男女のラブストーリーを話してきかせる老人がいます。その物語は、1940年、ある夏に出会い恋に落ちたアリーとノアの物語。ひと夏に熱烈な恋に落ちるふたりですが、アリーと、ノアは身分の違いから、別々の人生を歩むことになります。

二人は7年後にアリーの婚約を期に再会します。療養施設の挿話の中で、話しに全く興味を示さなかった女性が、次第に話しに引き込まれてゆきます。そして最後の結末まで。初恋って、いくつになっても忘れられないものなのですね。

”20歳代をピークに脳細胞は1日に10万個程度死滅する”と、言われています。

年を取ると、物忘れが多くなるのは自然の現象です。「名前が出てこない」「何しにココに来たんだっけ」などと。これは、脳の老化の1つなのです。物忘れしている事に自分自身気づいていますし、生活上での支障もほとんどないのです。

しかしながら、病気で認知症になると、体験や出来事の記憶の全てを失います。つまり、忘れている事すら、忘れてしまうのです。時間や場所、計算や常識などの認識が取れなくなってきます。 場合によっては、幻覚や妄想を伴う場合もあるのです。こうなると社会生活も不可能になってくるのです。

認知症の原因は、大きく分けて二つあるといわれています。1つは Alzheimer 病です。老化すると当然、神経細胞が徐々に死んでいくのですが、若年だと40代から発症がありえます。脳全体の萎縮が見られ、知的機能も全体的に低下していきます。

もう1つは脳血管性障害による Alzheimer 症候群です。これは脳の血管がつまったりして脳の一部が破壊された結果として認知症の症状がでる状態で、脳の破壊された部分により、症状の現れ方が異なります。部分的に知的機能が低下するため「まだらボケ」などの症状がでることがあります。そこで診断をするのです。

子供でさえ、認知が出来なくなってくると、家族はいたたまれない気持ちになりますよね。通常はこの映画のように記憶が戻ることはないといわれていますが、やはりこういう映画を観るのもいいですね。


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