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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

博士の異常な性愛

僕はスタンリーキューブリックの映画が好きなのです。

DVDも7つぐらいもっています。

”時計仕掛けのオレンジ”や”2001年宇宙の旅”、そしてトムクルーズとニコールキッドマン元夫妻の競演した”ワイドアイズシャット”など、謎めいた名作がおおいですよね。

夜に”博士の異常な性愛” 原題”ドクターストレンジラブ”を久し振りに観たのです。出演: ピーター・セラーズ, ジョージ・C・スコット 監督: スタンリー・キューブリックです。

まだ冷戦時に作成されたこの映画の内容は、今の時代にも繋がる驚愕な内容なのです。

アメリカのとある空軍基地の司令官が突然発狂し、独断でソ連の戦略核基地攻撃命令を出してしまいます。数十機の核弾頭を持った米軍機がソ連に向かう中、司令官は空軍基地が味方の軍に攻め込まれると、核攻撃の解除暗号を伝えることなく、自殺してしまいます。

ソ連側には攻撃を受けると自動的に反撃してしまう人類滅亡爆弾が存在しました。その解除の方法はありません。緊迫した状況のなか、米ソ両国主脳はホットラインで和解し、全ての爆撃機がアメリカに引き返すのです。しかしながら、1機の通信機器を損傷してしまった米軍爆撃機が、任務の解除を知らずに爆撃を遂行してしまう。

その爆撃で、人類滅亡爆弾が作動してしまうのです。

なんと言うか、この手の映画で、本当に水爆を爆発させ、人類を壊滅させてしまったのは初めてだったのではないでしょうか…。冷戦当時、僅か100円程度の一つのコンピューターのチップの誤動作で、核戦争が起こってしまう危機に本当に瀕していたわけですが、北朝鮮のテポドン騒ぎを考えると、人事じゃないですよね。

ピンクパンサーの警部役だったピーター・セラーズが、米大統領、友軍の英国軍大佐、マッドサイエンティストであるドクターストレンジラブの1人3役を怪演しているのも印象深かったです。ストレンジラブの演説は、ヒトラーを皮肉っているのでしょうが、見る価値のある95分ですよ。


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