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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

クリニック経営のWEB戦略

このブログやクリニックのホームページを見て下さる方が最近多くなってきたようで、お問い合わせを良く頂くようになりました。

自分の今まで書いた論文や、講演内容、ブログなどを一箇所に集めたほうが見やすいのでは? というご意見も頂いて、では、プライベートホームページを作ってみようかと思い付き、久しぶりにホームページ作成ソフトを買ってみました。

僕はもう1981年に販売された、PC8801という国産のパソコン(当時はマイコンと言っていましたが)を親父が仕事用に買ってからのPCユーザーでした。あの頃はBASICという言語を使ったり、マシン語を覚えてみたり、マイクロソフトのウインドウズの原型のMS-DOSというOSを使っていたことを思い出します。

その昔ホームページを初めて作ったときは、ワードを使ってHTMLをべた打ちするしか方法を知らなかったのですが、今回ホームページビルダーVOL10を購入してみると、フラッシュ(動画)は作れるし、画像は多く含まれているし、この世界は本当に進化著しいですね。

ところで、よく混合される「美容整形外科」と「美容皮膚科」では、WEB戦略が微妙に異なることをご存知ですか?

なぜ違うのか? と言えば、単純に客層が違うのです。

美容整形外科というのは、患者さんが人知れず自分の容姿についてずっと悩んでいる場合が多いのです。家族や友達にも相談できず、インターネットで検索するしかない患者さんにとって、各医院のHPは手術内容や金額、その効果が詳しく書かれていればいるほど良い、とされます。そして、予約もすべてHPから申し込みが出来、問い合わせもすべてメール対応で、受付や医師など現場スタッフとの会話によるコミュニケーションを必要最低限に留めたい患者さんが多いのです。HPに求められるものが、デザイン性や院内の設備といった視覚的情報やエンタテイメント性よりも、堅実な文字情報によるメニュー内容とアクセスの簡易性であるということですね。

反対に美容皮膚科の場合は、デザイン性や院内の設備、そのクリニック及び院長の哲学、イメージ・・・というものが重視されます。ネット全盛の時代にあっても、美容皮膚科の場合は雑誌やTVでの露出に人気が左右される場合も依然多く、WEB検索の仕方もちょっと違うのですね。

また、美容皮膚科の場合一番の集客は口コミです。「あのクリニックに行ったら肌のシミが全部取れてよかったわよ」「あの人もあそこに通ってるんだって」「あのクリニックではスタッフが親切」・・・など、美容皮膚科は美容整形外科と違って、友人知人で情報交換をしあう患者さんが多く、口コミに勝るPRはありません。

雑誌やTVでそのクリニックを知った患者さん、あるいはそのクリニックは知らなくともレーザー機器や有効な施術法を知った患者さんが、そのキーワードを元に検索をかけます。いわば美容皮膚科の場合、WEBがまずありきではなく、口コミやマスメディアによる情報がまず先にあって、そこからWEBに検索をかける方が多いのです。

こうしたことを踏まえた上でHPを作成していくわけですが、新しいクリニックでは従来の美容皮膚科におけるHP作成テクニックに、美容整形外科的HPテクニックと、もうひとつ別のテクニックを合わせて構築しています。ブログも実は自分なりにいろいろ日々試行錯誤しているのです。

HPやブログを見てくださる方が増えるのは、こうした地道な苦労(?)が報われているようで嬉しいですね(笑)。


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