TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

ブルーオーシャン戦略

Harvard business school pressのブルー・オーシャン戦略 W・チャン・キム (著), レネ・モボルニュ (著), 有賀 裕子 (翻訳) という本を読みました。非常に面白かったのでご紹介します。

近年の技術進歩のおかげで、企業はかつてないほど多彩な製品やサービスを生み出せるようになりました。 しかし製品やサービスのコモディティ化が進み、価格戦争は熾烈になりました。差別化、低コスト、コア・コンピタンス、ブランディングなど、これまで数々の戦略を駆使して競合他社との戦いが行われてきたわけです。しかしながら、ライバルと同じ市場で戦うかぎり、どれほど巧妙に戦略を練ったところでいずれ消耗戦を強いられることになります。

血みどろの戦いが繰り広げられるこの既存の市場を「レッド・オーシャン(赤い海)」と呼ぶのなら、いま企業がめざすべきなのは、競争自体を無意味なものにする未開拓の市場、「ブルー・オーシャン(青い海)」なのです。

この本は、T型フォードからCNN、セメックス、ニューヨーク市警察、シルク・ドゥ・ソレイユまで、過去120年間30業界で生み出されてきたブルー・オーシャンの調査結果をもとに、未知の市場空間を創造し、差別化と低コストを同時に実現するための戦略を説き明かした画期的な本でした。

この内容を、現在の医療市場に照らし合わせると、非常に面白いと思います。今までの医療経営とは、医療の専門家として、限られた“病気の人“を取り合うという言わば、血みどろの戦いが繰り広げられる「レッド・オーシャン(赤い海)」だったのです。

しかしながら、これを予防医学や、抗加齢医療という広い枠で捕らえなおし、未病のうちに治療を行い、健康で元気にいられるようにすると、まさに経営的にも他に真似の出来ない「ブルー・オーシャン(青い海)」に飛び込んで行けるというわけです。でも、市場になるためには顧客の満足度が高く、しかも望まれているものでなければなりません。

今後も世の中のニーズを追及した医療界でのブルー・オーシャン戦略を選択して行きたいと思いました。


カテゴリー