このスミソニアン協会にある美術館、博物館は、すべてまわるのに数週間かかると思いますし、すべてを見学できたわけではないのですが、個人的に気に入った美術館は、フリーアギャラリーでした。
デトロイトの実業家フリーア(Charles Lang Freer)が寄贈した作品が美術館に展示してあるのですが、この小さい美術館の中に国宝級の日本美術がたくさん展示してあるのに驚きました。
こちらは対で見ることのできた、身長2m以上あろうかという、14世紀。
つまり鎌倉時代にできた木製の仁王像(金剛力士像)です。
あまりの迫力に、本当に魂が宿っているのでは…。と考えてしまいました。
17世紀の有田焼の大きなつぼ。
平安時代の仏像。
日本を遠く離れた異国の地でも、なんて穏やかな顔をしているのでしょう。
17世紀の江戸時代、渡辺始興の屏風画もありました。
微細な百合の描写が素晴らしいですね。
こちらは16世紀の金と銀と漆を利用した硯です。
こちらの上箱も見事です。
しかしながら、こうして西洋の美術と並べてみていると、日本美術の芸術性は本当に高いですね。
こういった文化を大切にしたいものです。