今日は学会前に能と狂言の双方を観劇できる雙ノ会を観劇してきました。
日本独自の舞台芸術である能と狂言には、多くの違いがあります。
元々能は大名などの権力者が好んだ芸術でした。
明治維新の後、欧州を視察した岩倉具視らは、オペラに対抗しうる舞台芸術として能に注目しました。
シテ方の名人たちの努力もあって、能は古典芸能としての地位を高めた背景があるのです。
能は悲劇が多いのも、オペラと共通点がありますね。
一方の狂言は、庶民の生活を基にした喜劇が多く、時の権力者の保護も比較的手薄だったため、能と比較すると一般向け。
西洋舞台でいうとオペレッタに近かったのではないでしょうか。
狂言は口語で充分楽しめましたが、能は多少なりとも古語の知識が必要ですね。
高校生の時に学んだ古文の知識が役に立ちましたよ。