おはようございます。日本に帰国し、暑さの余り参っています。
イギリスとは15度違い、湿度も桁外れですが、まあ日本の夏はこんなものだよなと。笑。
今回は2週間欧州にいたおかげで、完璧な時差ボケ。
こればかりななんともならないですね。
今週からクリニックFでの診療を再開します。
そんな夜も寝られぬ中、オペラ好きの研究者仲間が取り上げていたYOUTUBE。
なんと本年のワーグナーの祭典。
バイロイト祝祭劇場での2018年のオペラ「ローエングリン」の全幕、まさにお宝映像です。
バイロイトは世界のワグネリアンの祭典で、ほんの数年前まではこの夏のチケットが争奪戦だったのです。
僕も昔からここで聴く事が夢でしたが、2013年5月の、200周年のワーグナーの誕生日に参加した際に、初めて現地で聴く事が出来ました。
楽劇ローエングリンは名を名乗らない騎士として登場しますが、アーサー王の円卓の騎士の一人であるパルツィファルの息子であるという設定です。
長いオペラの中第三幕でローエングリンが結婚するシーンがあるのですが、あの時に流れるのが「ローエングリンの結婚行進曲」です。
僕は初めてこの演奏をベルリンで聞いた時に、この結婚行進曲の流れた背景を理解し、あまりに美しい舞台と音楽に思わず涙したのを今でも思い出します。
しかしながら、美しい音楽で結婚した二人は、第三幕の終わりに唐突に別れなければならなくなってしまうのです。
結婚の夜、妻となったエルザは愛する人のすべてを知りたいと、ついに禁じられた問い、すなわち白鳥の騎士の名と素性を教えてほしいと言ってしまったのです。
ローエングリンはエルザ、ドイツ国王と兵士たちの前で、自分の名はローエングリン。
聖杯王パルツィファルの子、聖杯に仕える騎士であり、正体を知られた以上、この地を去らなければならないと言いました。
ローエングリンは去り、エルザはショックのあまりに死んでしまうのです。
結婚行進曲は映像の2時間48分から始まります。是非お聴きください。