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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

■EADV 2011in Lisbon,Portugal番外編 トランジット中に観に行ったフェルメール

今回のポルトガルで開催されたヨーロッパ皮膚科学会からの帰り道。

ロンドンヒースロ-でのトランジットが半日ありました。

半日あるのであれば、ロンドンの北にあるケンウッドハウスにフェルメールの作品を観に行けるかな・・・と思い立ちました。

ロンドンには4枚のフェルメールの絵があるのですが、まだ実物を見たことのない、「ギターを弾く女」という絵を観に行こうと思いたち、荷物を預けたままロンドンの街に出ました。

ロンドンは地図を見なくても歩ける街ですので、ある意味安心です。

ピカデリーサーカスで降り、

レスタースクエアまでウエストエンドを歩いて出て乗り換え。

ケンウッドハウスのあるハムステッド・ヒースに向かいます。

こんな森の中を歩くこと30分。

ふと視界が開けると、白亜のケンウッドハウスが見えてきました。

このケンウッドハウスは、英国遺産財団によって管理されている場所。

「ギターを弾く女」は、フェルメール後期の作品で、正直、評価は高くありません。

画像はWikiからお借りしました。

実際に絵と対面して観ましたが、フェルメール独特の光や、奥行きがないような気がします。

ただ、この女性が着ている服は、フェルメールの他の絵にも良く出てくる服ですよね。

実はこの絵は1974年2月23日に、盗難にあっています。

犯人からは絵の返却と引き換えに政治的な要求が突き付けられたため、その内容からIRA系の人物の犯行と推定されました。

実際にこの絵は二カ月半後に、ロンドンの市内で発見されたのですが、それ以降、ケンウッドハウスの警備が厳しくなったそうで、他の美術展に貸し出しもなされません。

このケンウッドハウスに来なければ観ることができない絵なのです。

このケンウッドハウスはロンドン郊外にあるので、ロンドン滞在中に行くとなると予定を組みにくいのですが、フェルメールの現物を、その美術館で観ることを趣味としている僕としては、実際に訪れることができてよかったです。

 


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