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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

エルミタージュ美術館

ロシアについた次の日の朝、初めての土地に気持ちも高揚しています。

まずはどうしても行きたかったエルミタージュ美術館へ。

開館時間10時半に間に合うよう、向かいました。

エルミタージュ美術館は、世界屈指の西洋美術のコレクションをもつと同時に、サンクトペテルブルグ唯一の宮殿でもあります。

皇帝が冬にすごす「冬宮」としてピョートル大帝(1721年)の時代に建築が開始され、エカテリーナ二世の時代(1762年)にほぼ現状の建築になったということです。

ちなみにエルミタージュの意味は「隠れ家」。

エカテリーナ2世は1764年に225点の西洋美術品をベルリンの商人から購入しており、これが美術館としての始まりだったそうですが、文字通り美術品に囲まれた「隠れ家」として自分の時間を楽しんだといわれています。

この大きな門をくぐって中に入ると本当に大行列。

時間当たりの入場を制限しているらしいのです。

僕の場合、一緒に行った研究者仲間が機転を利かせて、インターネットでチケットを購入しておいてくれたので、列には並ばずにすみましたが、それにしてもすごい人でしたよ。

帝政ロシアを代表した宮殿だけあって、内装を見ているだけでも楽しめます。

こちらはロシアの優秀な軍人の絵が飾られた間。

レオナルド・ダ・ビンチの「リッタの聖母」がありました。同じくダ・ビンチの「ベヌアの聖母」も同じ部屋にありました。

エルミタージュの中から宮殿広場を見ると、こんなビューが。壮大でした。

まだお昼前なのに、長蛇の列が宮殿をはみ出してこんなに。朝一番に出てきてよかったです。

そのほかにもピカソの「楽器」

ルノワールの「扇子を持つ女」

ゴーギャンの「果実を持つ女」などがありました。

この絵はイースター島に行く時に経由したタヒチのゴーギャン美術館で写真でしか見れなかったのですよね。

僕的にいたく感動したのは、日本美術のコーナーに歌川広重の「亀戸梅屋舗(かめいどうめやしき)」を見つけたこと。

ご存知の方も多いと思いますが、日本の浮世絵はゴッホに大きな影響を与えたといわれています。

ゴッホは広重の梅の絵を模写した絵を描いているのです。

僕が高校生の時、上野美術館でゴッホ展を初めて見た時に本当に感動したのですが、その中でも目に焼きついた絵の一枚が、花咲く梅の木だったのです。

ゴッホはこの構図の絵の左右に、日本の漢字を絵筆で沢山描いているのですが、そのひたむきな芸術家魂に妙に感激したのを覚えていますよ。

確かその時に、おこずかいをはたいてゴッホの画集を買ったのですが、思い返せばそれが僕が初めて買った画集だったのです。

いまもまだ実家に残っているはずですよ。


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