先週より今季のMETライブビューイングが始まりました。
第1作の『イル・トロヴァトーレ』(Il Trovatore )銀座の東劇でみてきましたよ。
こちらには過去数年分のライブビューイングのポスターが並んでいました。
ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した全4幕からなるオペラ。
1853年ローマで初演のヴェルディ中期の傑作の一つです。
舞台は15世紀のスペイン、中世後期のイベリア半島北東部、現在のスペインのアラゴン州に存在した王国であるアラゴン王国です。
主演のロシア出身のアンナ・ネトレプコはMETで歌い始めてから13年目のシーズン。
まさにトップスター、METの歌姫としてまさに円熟期ですね。
素晴らしい公演でした。
同じくロシア出身のディミトリ・ホヴォロストフスキーはまさに今年脳腫瘍の手術から復帰したばかりで、登場の際にはMETの観客が暖かい拍手でこたえていました。
韓国出身のヨンフン・リーも、以前ヨナス・カウフマンの代役でMET日本公演で歌ったときに聴きましたが、素晴らしい歌手になりましたね。
オペラの物語に関しては敢えて触れませんが、最後の驚く復習劇に背筋が凍りますよ。
次回はヴェルディのオテロ。
オテロは3年前にヴェネツィアのフェニーチェ劇場で観ましたが、楽しみです。
指揮:マルコ・アルミリアート 演出:デイヴィッド・マクヴィカー
出演:アンナ・ネトレプコ、ディミトリ・ホヴォロストフスキー、ヨンフン・リー、ドローラ・ザジック、ステファン・コツァン