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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

サモトラケのニケ 

あいにくの空模様ですが朝からニケの女神に癒されています。

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ルーブル美術館に所蔵されている、サモトラケのニケ(勝利の女神)。

こればかりは写真でなく、レプリカ像で欲しいと思っていました。

こちらは、

古代ギリシア建築やレリーフ、オリンピックメダルのデザインとなったり、

Nikeのロゴマークにされていたり、

ヴィクトリーのVサインの原型といわれていたり、

ハリウッド映画のタイタニックの帆先で主人公の二人が風を切るシーンのモティーフになった

と言われたりしています。

紀元前2世紀の作品。

この当時の女性の服装はこの様な感じだったのでしょうか?

ルーブルに飾ってあるときは中階段にありましたので、この角度では観ることが出来なかったのですが、どこから観ても完璧な美ですね。

1863年に発掘された時には、方翼の部分は118の断片になっていたのだそうです。

ちなみにニケの右手は1950年の再発掘の時に発見されています。こちらはガラス張りでルーブル美術館に並んでいるのですよ。


◆2013年8月ヨーロッパ出張⑧ナショナルギャラリー フェルメール&ミュージック特別展

今回のロンドン滞在中に、ちょっとハッピーな話題がありました。

トラファルガースクエアのナショナルギャラリーに立ち寄ったところ、フェルメール&ミュージック展が開催されていたのです。

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37枚しか現存していない、フェルメールの作品には、音楽や楽器に関わる題材が7作品あります。

これを多いとみるか少ないとみるか。

イギリス・ロンドンにあるフェルメール作品は、この内4枚。そして偶然にもこの4枚すべて音楽に関わる絵であり、今回この4枚の絵が今回6月26日~9月8日までの期間限定でナショナルギャラリーの特別展として一堂に会したのです。

ちなみにそのうち二つ、「ヴァージナルの前に立つ女」と「ヴァージナルの前に座る女」は、ナショナルギャラリーに常設されています。

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もう一つはロンドン郊外にあるケンウッドハウスにある「ギターを弾く女」

こちらは以前のブログでも観に行ったことを書きましたよね。

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最後の一枚は、バッキンガム宮殿のロイヤルコレクション中にある「音楽の稽古」というもの。

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こちらはロイヤルコレクションの中でも常設展にはありませんので、なかなか観ることができない絵です。

全く予備情報に無く偶然でしたが、地下鉄の張り紙で見つけました。

フェルメールの絵は画材が高級で、実際絵に対峙すると、写真集と全く違う色彩と印象を持ちます。

本物を観たいと常に思う画家のひとりです。

ナショナルギャラリーを訪れる時間があって良かったです。

これらの画像はWikipediaからお借りしました。


■2013年5月ドイツ出張⑬ ベックリン 死の島 ライプティヒ美術館

ベックリンの「死の島」という絵をご存知ですか?

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以前、セドナのブログでこの絵のことについてふれたことがあります。

この数枚の連作の一つがライプティヒ美術館に収蔵されているのですが、今回も観てきました。

フロイト、レーニン、クレマンソー、ラフマニノフ(この絵を基に交響詩『死の島』を作曲しました)、ヘッセたちもこの絵を好んで飾っていたといわれています。

見ているだけで、さわさわと胸がざわめくような、インパクトを与えてくれる絵です。

こちらライプティヒ美術館。

非常に近代的な建物です。

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入口にはワーグナーの肖像がありますね。

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中は基本的に写真撮影は禁止されていましたが、内装はこのような感じでした。

今回地下室にワーグナーの30分程度に短縮された音楽を光とレーザーで表現するという企画展をやっていました。

素晴らしかったですよ。


CIRQUE DU SOLEIL Michael Jackson The Immortal World Tour 来日公演初日

おはようございます。

今日5月10日(金)はクリニックFの診療日です。

東京は朝から暑いくらいの陽気。気温が上がるようですが夜には雨が降るかもしれないとのことですね。今日は朝一番で雑誌の取材がありますので、僕の外来は午後からになります。

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昨日は昼から工学部大学院へ。

新しい実験系と学位審査会について打ち合わせがありました。

その後、クリニックF開業以来の患者さんが絵画で新人賞を取ったとお聞きして、展示してある有楽町の画廊へ向かいます。

絵画鑑賞を堪能した後に、そのまま京浜東北線に乗り、さいたまスーパーアリーナに。

CIRQUE DU SOLEIL Michael Jackson The Immortal World Tour 来日公演初日のチケットが取れていたのです。

シルク・ドゥ・ソレイユは、1984年にカナダの「火喰い芸」から始まった、いわば大道芸人が発祥です。

この集団がわずか30年という短期間の間に、世界的なパフォーミング集団になったのは経営学的観点から見ても驚きですよね。

僕自身も日本で、「キダム」、「アレグリア」、「ドラリオン」、「コルテオ」、「クーザ」、「ゼット」を観ましたし、ラスベガスでは「O」や「KA」を観ました。

中でもラスベガスで観ることができる「KA」は、芸術性、美術性、音響面、ストーリーどれをとっても世界のパフォーミングアートの最高傑作の一つではないかと思います。

初めて観たときは、あまりに感動して圧倒されて涙が出そうになりました。

シルク・ドゥ・ソレイユが、既存のサーカスを明らかに差別化をはかることができたのは、サーカスのパフォーマンスに「知性」と「美しさ」そして、大道芸に端を発した「奇術(マジック)」の要素を組み込むことができたからだと思います。

パフォーマンスを行う(地)面を、瞬時に水に変えたり、時には宙に浮かせたりすることで、既存の科学の常識と対抗して、子供ばかりか、大人の知的好奇心も満たしてくれる。

人間の脳は、常に「美の刺激」をそれこそ貪欲に欲していますが、シルク・ドゥ・ソレイユの舞台は、どのシーンも記憶に残るぐらい、本当に美しい。

随所に大道芸人的なパフォーマンスが出てきて、特にマジック•パフォーマンスの質はとても高いです。

そして、それまでサーカスの目玉となっていたにも関わらず、動物愛護協会などからの圧力が増えていた動物芸をパフォーマンスから無くし、ネガティブな要素となる可能性を早々に摘み取ったという点も重要だったのではないでしょうか。

誰も不快にしない、どんな年齢の人でも、どんな国の人でも楽しめるエンターティメントを作りあげる。

プロにしかできない、見事な仕事を毎回見せてくれるのです。

そんなシルクとマイケルジャクソンがカップリングすると知った時には、興奮しました。

すぐにチケットを手配しましたし、とても楽しみにしていました。

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さいたまアリーナに行くのは、実は今回が初めてでした。

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すごい人と熱気が、この写真で伝わるでしょうか。

シルクドソレイユの超絶技が

「I’ll Be There」

「Thriller」

「Beat It」

「Billie Jean」

「Man In The Mirror」

・・・などなどマイケルの名曲に乗ってパフォーマンスが所狭しと繰り広げられます。

すばらしい演技が多く、いつものシルクの演技同様、とても盛り上がったのですが、マイケルの遺族財団から提供された映像などの舞台装置などは、正面から観るためのものが多かったです。

今回僕が持っていたのは、舞台正面ではなく、少々横に外れた場所から観る席でした。シルク・ド・ソレイユの舞台は、通常舞台のどの場所でも楽しめるように考慮してあるので安心していたのですが、ちょっとこれには残念でした。

正面から観るチケットを買って、いつかもう一度観てみたいですね。

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しかし、もの凄い人に圧倒された公演でした。



靖国神社の桜 千鳥ヶ淵の夜桜 2013

昨晩博多からの飛行機を、予定よりも一便早くできました。

東京の天気予報は雨でしたので、帰京したら桜が散ってしまうと思っていたのですが、なんとか持ちこたえてくれたようです。

これならば夜桜を観ることができると、羽田空港から直接九段下へ。

20時には九段下に着けましたので、まず靖国神社の桜を観ることに。

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すごい賑わいでした。

その後は千鳥ヶ淵に向かいます。

東京には桜の名所が沢山ありますが、この千鳥ヶ淵の夜桜は別格です。

クリニックFから歩くことができますし、僕も海外にいない限り、毎年訪れていますね。

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ため息が出るほど美しい夜桜。

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中でもこの下の写真が自分では一番の出来だと思いました。

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iphoneのカメラなどですと、光量が弱くて水面の桜が写らないのです。

F値の小さな広角レンズを使うのが撮影のコツです。

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日本に生まれて本当によかったと思う時ですね。

泣きたくなるほど気持ちを揺さぶる稀有な花景色。

海外での発表の時には、プレゼンテーションの背景に使おうと思います。


■2013年2月 サンフランシスコ出張⑳ M. H. de Young Memorial Museum デ・ヤング美術館 ヘルツォーク&ド・ムーロン フェルメールの真珠の耳飾の少女

デ・ヤング美術館に、フェルメールの「真珠の耳飾の少女」が来ていることを聞いていました。

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この美術館、ずっと行ってみたいなと思いながらも、なかなか機会がいままでなかったので、今回は是非にと思っていたのです。

幸運にも特別展の期間がちょうど合ったので、フェルメールを観に行ってきました。

「北のモナリザ」「オランダのモナリザ」としてレオナルドダヴィンチの大作と対比されることが多いこの作品。

2010年にオランダのデンハーグにあるマウリッツハイス美術館で対面して以来です。

サンフランシスコの街中でも、沢山の広告をみました。

力の入ったイベントのようです。

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サンフランシスコのゴールデンゲート・パークにあるこちらの美術館。

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サンフランシスコでは最も歴史のある美術館です。

1895年の開館からいくつもの建物を経て、最終的にヘルツォーク&ド・ムーロンによるデザインで、2005年に完成しました。

スイスはバーゼル出身のこの建築家ユニットについては、都内だと青山にあるプラダのビル、オリンピックの記憶もまだ新しい北京の国家体育場 通称「鳥の巣」、または英国・ロンドンにあるテート・モダンなどでおなじみかと思います。

いずれも一度見ると忘れられない建物ばかりですよね。

美術館の内部は残念ながら写真を撮ることが禁止されていたのですが、独特の空気感に包まれ、静謐で穏やかな空間となっていました。

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とても気に入り、本当は一日かけてゆっくりと散策したかったのですが、タイムリミット。

もう一度必ず行きたい場所です。


銀閣寺 銀沙灘 向月台

おはようございます。

今日も暑いですね。

今日7月19日はクリニックFは休診を頂いています。

今日は研究日。工学博士論文をまとめに工学部レーザー研究室に行ってきます。

さて、僕のブログは連休に訪れた京都の話。

昼過ぎに京都に着きましたので、東山慈照寺、銀閣寺に行ってきました。

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真夏のもみじ美しいですね。

国際学会で海外を旅する日々を続けると、日本について聞かれることも多いですし、日本の文化について意識する機会が増えてきます。

外国人に人気のある京都で圧倒的な認知度を誇るのはやはり金閣寺と銀閣寺。

金閣寺もよいお寺ですが、銀閣寺も風流が感じられていいですよね。

最近は、日本の「わび・さび(侘寂)」の美意識を理解する外国人も多くなってきました。

この銀閣寺でも参拝客は外国人が多かったですよ。

そういえばこの国際学会周遊記でも金閣寺を取り上げたなあと思って探してみましたら、ありました。金閣寺に行ったのは2009年3月でしたので寒い時期でしたが、今回は真夏の祇園祭の季節の銀閣寺です。

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こちらの建物の上の鳳凰も健在です。

銀閣寺で素晴らしいと思うのは、やはりこの庭園です。

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銀沙灘(ぎんしゃだん)というのだそうです。

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ふと見ると、この銀閣寺のこちらのモニュメント

向月台(こうげつだい)の手入れを行っていました。

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京都にはこうした職人さんが何人もいらっしゃるのですよね。

感動しました。


鎌倉の紫陽花 色の化学

僕は花が好きで、街を歩いていても、車を運転していても、つい目で花を探してしまいます。

室内で豪華に生けられた花よりも、自然の中で咲く花が好きです。

そして、綺麗な花を見ると写真を撮りたくなります。

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写真に撮った後は、ブログやFacebookに上げることもありますが、そのまま特に誰に見せることもなく撮ったまま保存しているものもあります。

毎年同じように見える花も、やっぱりひとつひとつ違うんですよね。一期一会なのです。

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考えてみれば、僕の母は教室こそやっていませんでしたが、華道草月流の師範を持っていましたし、父方の明治生まれの大叔母も、逗子で華道と茶道の教室を長いことやっており、父自身も学生の時に習っていたことがあると聞いています。

花に魅せられる家系なのかもしれません。

何を見て美しいと感じ、その美しいと感じるものをどう愛でるのか。その心は人それぞれに色彩や形があるのだと思います。

子供の頃に置かれた環境で感性の基本的な土台はきっとほぼ完成し、その後時を経て熟成し、育まれ、またその先の世代へと伝えられていくのでしょうね。

花には好きな種類がいくつもありますが、その中でも紫陽花は好きな花のひとつです。

生まれ育ちが鎌倉でしたので、6月のこの季節になると、なんとなくそわそわしてしまうんですよね(笑)。今頃鎌倉の紫陽花は綺麗でしょうね。

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鎌倉には、「アジサイ寺」と呼ばれるの紫陽花で有名な明月院があります。臨済宗建長寺派のお寺です。

紫陽花の咲く季節は雨。

明月院は駐車場が小さく、北鎌倉から歩いて10分以上かかりますので、雨の中、鎌倉の細い車道の横の歩道を歩いて行くのはけっこう大変なのですが、そんな道中もまた楽しいものです。

こちらはクリニックF近く、四ツ谷駅外堀公園沿いに咲く紫陽花。

今日撮ってきました。

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そういえば、紫陽花の花がなぜこのように7色に変わると言われているかご存知ですか?

紫陽花の赤は、「アントシアニン」という色素によるものです。

これに土壌のアルミニウムのイオンが加わると、青色の花となるのです。

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土壌が酸性ならば、アルミニウムが根から吸収されやすいイオンになりますので、青い花が咲きます。

余談ですが、アルミ箔に梅干を触れさせると溶けることがあるので気を付けた方がいいといいますよね。

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反対に土壌がアルカリ性ならば、赤い色のままです。

さらに下の写真にあるように、若い花の時分は含まれる葉緑素のため、薄い黄緑色となるのです。

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様々な色の紫陽花があるのはこんな理由があるのです。

化学の知識ですね。


銀座フェルメール 光の王国展

おはようございます。

今日4月12日は木曜日。クリニックFは休診日ですが、今日からインドの国際皮膚外科学会の招待講演に出張してきます。

明日の金曜日と土曜日は、クリニックのスタッフは出勤していますので、ご予約やご質問がありましたらクリニックF(03-3221-6461)までお電話くださいね。

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忙しい日々を送っていますが、昨日は朝から1時間半ぐらい時間が空いたので、以前から行きたかった、銀座6丁目で開催されている「フェルメール 光の王国展」に行ってきました。

こちらの展示会は、同級生の東大アレルギー科 関谷剛先生ご推薦。

関谷先生は全日空ANAの機内誌に「日本の城」というコラム連載を持っているのですが、同じANAの機内誌で青山学院大学教授の福岡伸一先生がフェルメールについて連載されていました。

福岡先生の本は「生物と無生物のあいだ」「動的平衡 1 2」、「フェルメール 光の王国」も含め大変おもしろく、読む度に発見や感動を味わえる名著ばかりです。

理系の頭脳を持ちながら文章力も同時にある人というのはなかなかお目にかかれないので、我々理系の人間にとっては貴重な存在だとおもい、尊敬しています。

そんな福岡先生と関谷先生はお友達なのだそうです。とてもうらやましいです(笑)。

この「光の王国」展は、7月22日までの期間限定銀座フェルメールセンターで開催されています。

展示は、福岡先生監修の元、フェルメールの絵画全37枚の複製を年代順に展示しています。

銀座6丁目、みゆき通り沿い。遠くからでもすぐに見つかりました。

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今回の展示は、デルフトのフェルメールセンターとも完全提携をしているそうです。

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フェルメールは、特にパトロンを見つけて以降、宝石を砕いて使用していたりと、画材そのものに質の高いものを使用しています。そのためか実際に本物の絵に対峙すると、画集で見たときの印象が、がらりと変わります。

とはいえ、今回の展示会は複製なので、正直あまり期待しないで行ったのです。

ところが、良い意味で期待は裏切られました。

飾られている額や、絵画の大きさが実際のものと全く同じであるということで、思いがけない発見があったのです。

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今回初めて気づきましたが、額縁というのは、思ったよりも記憶に残っているものです。

実際に絵を見た時の記憶を思い出すトリガーになるのですね。

そういえば、あの美術館で観た時には雨が降ってきて困ったなあ・・・

とか

あの美術館に行くのは、街の中心からかなり離れていて苦労したなあ

とか、

フェルメールの実物を観た時の記憶を反芻しながら鑑賞することが出来たので、とても楽しい一時間を過ごすことが出来たのです。

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そして、複製とはいえ絶対同じ場所にもう揃うことのない、フェルメール全37作品が一同に介し、それを観られるというのは、ある意味めったにない機会でした。

中でも、

ボストン、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から90年に盗まれたまま未発見の「合奏」。

僕は永久に観ることが出来ないのではないかと思っていました。

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また、個人のコレクターが持っているために、公に出ることが無かった、「ヴァージナルの前に座る若い女」。

こちらはフェルメール最後の作品として知られていますが、

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こちらも見ごたえがありました。


建国記念日に787で広島へ、日本の教育について考えること

おはようございます。

今日2月13日もクリニックFの診療日です。

実はこの週末はインドで開催されるDERMACOMという皮膚科学会での招待講演が二つ入るはずで予定をあけていました。

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ところが2週間前にまさかのキャンセル。

インドらしいですね。

結局インドの招待講演の出張は4月に移動しました。

代わりに日本での天与の休日となりましたので、先週96歳の誕生日を迎えた今年年女の祖母と、両親の顔を見に、週末は広島の呉に行ってきました。

僕自身の生まれ育ちは鎌倉なのですが、約20年前に父が呉市の大学に赴任することになり、それから実家は広島県呉市にあるのです。

今年は新年はヨーロッパで迎えましたので、顔を出せなかったんですよね。

呉に向かった2月11日は建国記念日。

そういえば、戦後、この建国記念日の由来を学校で教えなくなったことが、以前話題になりましたよね。

世界に200近くある現存国家の中で、世界最古に成立した国は日本です。

神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれひこのみこと)が初代の神武天皇に即位されたのが紀元前660年の元旦であり、この太陰暦を太陽暦に換算した2月11日が建国記念日と定められました。

次に長い歴史を持つのはデンマーク。10世紀前半にヴァイキングが作り上げたゴーム王国がデンマーク王室の起源と言われています。

三番目に長い歴史を持つのが英国です。初代ウイリアム王1世がフランスから海を渡り、ブリテン島を征服したのが1066年のことです。

日本国成立時には文字による歴史書がありませんでしたので、神話と史実の区別がつかないために、紀元前660年の根拠がないのではという指摘もありますが、古事記や日本書紀といった文字による日本国独自の歴史書が成立したのも700年代の奈良時代です。

日本が現存する最古の国家であることは間違いありません。

ちなみに世界最古の現存会社も日本にあります。大阪府の金剛組は、神社仏閣を含む木造建築工事の会社ですが、設立は起源578年。まだ日本では古墳時代にあたる年です。

僕は仕事がら、世界各国の都市を訪れますが、どの国の人たちも自国に対して誇りを持っていて、それを素直に表現する姿が日本人のそれとあまりに違うため、驚くことが多々ありました。

日本国民は、もっと日本に対して誇りを持ち、あるいは持っている誇りを外から見てもわかりやすいようにアピールしてもよいように思うのですが、僕を含む戦後教育を受けた人たちでは、日本に対して誇りを持てないような、または持っていたとしてもそれをアピールできないような価値観を植え付けられてしまっているような気がします。

奥ゆかしい日本人的な感性や、謙譲や謙遜を美とし一番芯に有るものは近しい人にしか見せないという、日本人的な感覚も背後にはあるのかもしれませんが、これは外国から見たときには非常にわかりづらいものでもあります。

次世代を考えた国家戦略として、教育は最も大切なもののひとつであることは皆が認めるところでしょう。

歴史教育で言えば、アメリカ合衆国なら歴史は1776年以降のことを学べばよいわけですから(そしてここがアメリカ人の時にコンプレックスを刺激する要因になっているようですが)、歴史に関する勉強の密度が、アメリカを母国にするのと日本を母国にするのとではおのずと変わってきます。

日本の教育から、国家の成立、日本国独自の神話、さらに戦後現代史が欠落している点も、日本国の将来のためには改革が必要な時期に来ているのではないかと思います。

そして、教育という意味では歴史教育に限らず、ディベートやセルフプレゼンテーションをいかに他国の人にもわかりやすく行うのか、これも国際コミュニケーション力という教育の一つの分野ですよね。

教育の話については尽きることがありませんので、また別の機会に触れたいと思います。

さて、羽田~広島便と言えば、ボーイング社の新機体787が初めて入った路線。

航空機ファンの僕は、早速その便を予約して、行ってきました。

予約はさすがに満席です。

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機体に入ってまずインパクトがあるのはこの虹色LEDの照明。

そして、窓から見える、緩やかな曲線を描くカーボンで作られた翼。

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工学の叡智が組み込まれた美しい翼。

飛行中はこの翼がしなることで空気抵抗や騒音を減らすのだそうです。

この天井の虹色LEDは、飛行中は消えてしまいます。

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さらに僕的に驚いたのは、こちら

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なんだかわかりますか?

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国際線だと上級クラスのトイレには配備されていることもありますが、なんと国内線エコノミークラスにも、ウォシュレットです。

このウォシュレットも世界に誇れる日本の技術だと思うのですが、残念ながら西洋の国ではトイレに電気製品を入れてはいけないという法律がある国が多いようで、採用できない国が多いのだそうです。

呉のグリーンピア安浦では、ちょうど昨晩のNHK大河ドラマの平清盛で放映された、撮影に使用した唐船が展示されていましたので、観たがっていた母親を伴って行ってきました。

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なかなか見ごたえがありましたよ。


■ヨーロッパ4ヶ国巡り 2012年1月⑥ シュテーデル美術館 フェルメール「地理学者」

実は今回トランジットしたフランクフルト。滞在の主な目的は、シュテーデル美術館訪問でした。

この美術館は、つい先日まで改装中だったとのこと。

フランクフルトに着いたのち、1月1日はいつもより一時間遅れて11時に開場することを確認し、美術館に向かいました。

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マイン川を渡って、美術館へ。

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橋を渡ると、美術館の建物が見えます。

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1月1日でしたが、ご覧のとおり。たいそう混んでいましたよ。

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壁の色が印象的な館内。

綺麗なカフェもあります。

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歩いているうちに、鮮やかな青の一番奥の壁に、目指す絵を見つけました。

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フェルメールの「地理学者」です。

僕はこの絵とは、昨年の3月の震災直前に渋谷のbunkamuraで観て以来の再会です。

やっぱり元の美術館にある方が似合いますね。

文字通り、鼻の先でゆっくりと観ることができました。

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改装された美術館は、とてもきれいでした。

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金融の街、フランクフルトがよく見えます。

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日本におけるフェルメールの人気は、少しマスコミの煽りを受けているような気がしますが、この美術館の冊子でも表紙になるぐらい、こちらでも著名な絵なのですね。


17世紀のオランダ 国際学会 フェルメール

週末の土曜日、診療後に渋谷まで行ってきました。

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている、「フェルメールからのラブレター展」に行くためです。

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土曜日は21時まで開いているんですよね。これは嬉しい。

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閉館時間間近ということもあったのか比較的空いていましたので、ゆっくりと絵に対面できました。

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今回来日した絵は上の三枚。

《手紙を書く女と召使い》 《手紙を読む青衣の女》 《手紙を書く女》

と、テーマに合った手紙に関連した絵ばかり。Img_1313

フェルメールは手紙に関連した絵を6枚描いているのですが、そのうちの3枚が来日したことになります。

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中でもこちら(画像はWikiよりお借りしました)の「手紙を書く女と召使い」は、アイルランドの首都ダブリンの美術館にあり、今まで現物を見ることがなかったもの。

僕にとって実物に対面した31枚目の作品でした。

そして、個人的には今回来日した中で、なぜかこの絵に一番惹かれました。

「青衣の女」は2010年にアムステルダムで対面したことがあるのですが、その後長期修復作業に入っていました。

今回は、修復が行われたのちの世界初公開なのだそうです。

ラピスラズリを使用した“フェルメールブルー”が一層鮮明になり、一瞬違う絵かと思うぐらい。

僕は修復前の青の色が素晴らしいなと思っていたのですが、これは賛否両論あるかもしれませんね。

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17世紀のオランダというものに、とても興味があります。

僕は、学生の頃から世界史が好きで、医師という職業に就き、国際学会参加を仕事のひとつにしています。

このプロファイルを見れば、きっと世界史に造詣が深い方からは

「そんな背景があれば、17世紀のオランダに興味が沸くのは当然だろう、レンブラントやフェルメールが好きなのも、そこに理由があるのだろう」

と指摘されてしまうことでしょうね。

説明しましょう。

現在オランダがある領域は、もともとスペイン・ハプスブルク家の領土として植民地化されていました。

しかしながら、16世紀前半にドイツにマルティン・ルターが、スイスにツヴィングリおよびジョン・カルヴァンが現れ、宗教革命運動が展開されます。

特にオランダが位置する「ネーデルランド北部地方」は、利潤追求を求めるカルヴァン派が多数を占めていたため、カトリックを強制する宗主国スペインとの間でオランダ独立戦争が勃発したのです。

あまりに戦争が長期化したため、カトリック教徒の多かった南部10州(べルギー及びルクセンブルク)は、独立戦争から脱落しましたが、80年間の独立戦争ののち、1648年のウェストファリア条約でネーデルラント連邦共和国は、国際的に独立を承認されるのです。

17世紀初頭。

日本では関ヶ原の天下分け目の合戦が終わり、江戸時代が幕明けるのと時を同じくして、オランダは東インドを侵略してポルトガルから香料貿易を奪い、オランダ海上帝国を築いて、黄金時代を迎えたのです。

特にフェルメールが画家として活動をした1650年代から70年代は、このオランダの黄金期にぴったりと重なります。

そして、その時代は、情報の共有の仕方、そしてコミュニケーションのあり方ががらりと変わった時期とも重なります。

宗教革命は「聖書に戻れ」と聖書を読むことを勧めましたので、識字率が上昇します。オランダは当時ヨーロッパ1の識字率の高さを誇り、それはそのまま教育水準の高さ、学校教育のレベルの高さを示します。

口頭や絵などで(当時は宗教の)情報を伝達する時代から、文字を使って情報を伝達する時代への変化。

これがどれだけ大きな意味をもつかわかりますよね。

特に科学や医学の分野では、この「文字」によるコミュニケーションが発達することにより広がったこと、発展したことが数知れず、そうした知識をシェアする機会をもつための「学会」が発足されたのも、17世紀だと言われています。

イギリスやフランスを始めとした各国に学術協会ができ、国際的な規模で学会が開かれ始めるのです。

今回の展示テーマにもなっている「手紙」。

識字率の上昇に伴い、ヨーロッパにおいて一般人の間で手紙という文化が花開いたのも、この17世紀なのです。

そして、その文化的レベルの高い黄金期のオランダを、色鮮やかに切り取り描写したのがフェルメールなのです。

フェルメールが描き、今回来日した3枚の絵では、手紙に関わっている人は全員女性です。

女性が手紙を書き、手紙を待ち、手紙を読む姿が、当時いかに斬新だったのか、その姿をフェルメールは絵に残したかったのかと、今さらながら気づくことができました。

そして、展示を見て改めて、文字を読むことのできる幸福とはどれだけかけがえのないものか、考えてしまいました。

人生において「字を読み、文章を理解し、それによって情報を蓄積・応用することができる」ということは、至福のひとつですね。

この展示は3月14日まで開催されているそうです。

お勧めしますよ。


■ヨーロッパ4ヶ国巡り 2012年1月② 新春のウィーン フェルメールの「絵画芸術」とバベルの塔

おはようございます。

今日1月6日から東京・四谷のクリニックFはスタッフが出勤し、電話予約やご質問を受け付けております。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

年明けからヨーロッパにいる僕は先ほどクリニックに国際電話をして、新年の挨拶と状況の確認をしましたが、スタッフも元気そうで安心しました。

僕の帰国は10日の午後を予定しています。今年の診療は11日(水)11時に始めますので、それまでご迷惑をおかけしますが、もう少々お待ちください。

さて、現地時間の1月5日午後、僕は一度パリを出て、2012年ヨーロッパ3ヶ国目となるオーストリアはウィーンにやってきました。

ウィーンには1日半滞在する予定。今回ヨーロッパに来たのは欧州企業との打ち合わせや、スパの視察などが目的ですが、ウィーンはその合間の完全オフ。

スケジュール的にちょっと体力を考えると厳しいかなとも思ったのですが、厄年真っ最中のカラダに鞭打って? やってきました(笑)。

ウィーンでどうしても観たいオペラと絵画があったのです。

まずは、目的の絵画。

年始で、とても混雑していた美術史博物館に、フェルメールの絵を見に行ってきました。

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「絵画芸術」という絵をご存知ですか?

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写真ではサイズがなかなか伝わらないかもしれませんが、かなり大判の絵です。

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以前よりこのブログでも紹介していますが、僕は海外出張にいくつかテーマを持たせるようにしています。

そのうちの一つが世界に40枚弱しか残っていないフェルメールの絵を、現在所蔵されている現地の美術館で観るという作業をしています。

今回はフランクフルトとウィーンで一枚づつ観ることができました。

これで世界に散らばったフェルメールの絵のうち、4分の3を観ることが出来たことになります。

ただ、残り4分の1については達成が難しいかもしれません。

ヨーロッパの田舎にあるものや、個人所有のものもあって、アクセスが難しいんですよね。

すこし深く調べてみたいとは思いますが。

それにしても、見事な装飾のこの美術史博物館。

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観たことのある絵も沢山陳列されています。

この美術館でフェルメール以外で特に印象に残ったのは、こちらのバベルの塔。

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ピーテル・ブリューゲルの絵。

外観だけを見ると綺麗な、いかにも完成しそうな塔に見えますよね。

しかし、内部の螺旋と外部の螺旋がそもそも食い違っていて平衡感がありません。

バベルの塔の物語は旧約聖書の「創世記」に書かれていますが、

「人類の科学技術の過信に対して神の戒め」

について語ったものと言われています。

人類が、人智を超えて神に挑戦しようとして、自己崩壊すべくして建てられた塔なのです。

実現不可能な、天に届く塔を建設しようとして、結局崩れてしまった・・・といわれるこの塔にちなんで、空想的で実現不可能な計画は

「それはバベルの塔だ」

と表現されるそうです。

そして、この塔を人間ひとりひとりとして考えれば、人間内部の自己矛盾を顕在化させたかのような絵でもありますよね。

ブリューゲルは、そもそも自己矛盾を持つ人間ーーー自分の中に「バベルの塔」をひとりひとりが抱える人間ーーーに、神を超えるものは決して造れない、神の領域に立ち入ってはいけないということを表現したかったのではないかと思いました。

一枚の絵画ですが、色々と語ってくれました。

そして、この絵を観て、僕は年末に滞在したドバイで観た世界一のタワー828mのブルジュ・ハリーファを思い出しました。

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オイルマネーによって出来た人類最高(高さ)の建築物。

石油が異常な高値を示しているおかげで建てられたとは思いますが、こちらのタワーの内部は、現在科学の叡智を集結させた建築。

神への挑戦としてバビロニアで構想されたものが、2600年以上経過してペルシャ湾を超えたドバイで実現したと考えてよいのでしょうか?

それとも神にとっては、こちらも所詮は人類の作り上げたもので、すぐに自壊してしまうのでしょうか?

興味深いですね。

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今回訪問した、ドバイの美容レーザーの先生と話したところ、2008年のドバイショック以降も引き続き経営は順調に伸びているとか。

年末に滞在したドバイのブログはまた帰国したらまとめてアップしますね。


■EADV 2011in Lisbon,Portugal番外編 トランジット中に観に行ったフェルメール

今回のポルトガルで開催されたヨーロッパ皮膚科学会からの帰り道。

ロンドンヒースロ-でのトランジットが半日ありました。

半日あるのであれば、ロンドンの北にあるケンウッドハウスにフェルメールの作品を観に行けるかな・・・と思い立ちました。

ロンドンには4枚のフェルメールの絵があるのですが、まだ実物を見たことのない、「ギターを弾く女」という絵を観に行こうと思いたち、荷物を預けたままロンドンの街に出ました。

ロンドンは地図を見なくても歩ける街ですので、ある意味安心です。

ピカデリーサーカスで降り、

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レスタースクエアまでウエストエンドを歩いて出て乗り換え。

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ケンウッドハウスのあるハムステッド・ヒースに向かいます。

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こんな森の中を歩くこと30分。

ふと視界が開けると、白亜のケンウッドハウスが見えてきました。

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このケンウッドハウスは、英国遺産財団によって管理されている場所。

「ギターを弾く女」は、フェルメール後期の作品で、正直、評価は高くありません。

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画像はWikiからお借りしました。

実際に絵と対面して観ましたが、フェルメール独特の光や、奥行きがないような気がします。

ただ、この女性が着ている服は、フェルメールの他の絵にも良く出てくる服ですよね。

実はこの絵は1974年2月23日に、盗難にあっています。

犯人からは絵の返却と引き換えに政治的な要求が突き付けられたため、その内容からIRA系の人物の犯行と推定されました。

実際にこの絵は二カ月半後に、ロンドンの市内で発見されたのですが、それ以降、ケンウッドハウスの警備が厳しくなったそうで、他の美術展に貸し出しもなされません。

このケンウッドハウスに来なければ観ることができない絵なのです。

このケンウッドハウスはロンドン郊外にあるので、ロンドン滞在中に行くとなると予定を組みにくいのですが、フェルメールの現物を、その美術館で観ることを趣味としている僕としては、実際に訪れることができてよかったです。


四ツ谷でボサノヴァ

今日7月30日も、クリニックFの診療日です。

今日で7月の最後の診療ですが、月日が経つのが早いですね。

閑話休題。

今週、ある打ち合わせで四ツ谷のサッシ・ペレレというお店に行ってきました。

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四ツ谷に長年職場がありながら、このお店のことを知らなかったのですが、ボサノヴァ歌手の小野リサさんのお父さんがやっているという、ブラジル料理店なのですね。

もう20年以上もやっているのだそう。

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僕はガーリックステーキを注文しましたが、なかなかの美味。

ちょうどこの日はボサノヴァのライブもやっていました。

日によってはサンバダンサーが出てきて、皆で踊りながら

盛り上がるときもあるようで、また行ってみたいと思います。

良いお店を教えてもらいました。


青山 根津美術館、伊万里 柿右衛門 鍋島

おはようございます。蒸し暑くなりそうですね。

今日は朝から一本打ち合わせの後、11時から四谷で診療です。今日もよろしくお願いします。

昨日は休診日を頂きましたが、終日打ち合わせが続きました。

それぞれの方に四谷までお越し頂き、患者さんのいない静かなクリニックで行う事もできたのですが、それだと僕の方はいつもと変わらぬ環境に新しい発想もなかなか湧いてきません(笑)。

そこで自分が動いて各社さんを回る事に。

その内のひとつを、青山は根津美術館に併設されたカフェにて、ランチを兼ねたミーティングでお願いしました。

表参道の交差点から歩いて西麻布方面に向かうと、根津美術館があります。

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ちょっとした森のような庭園に広がる緑の木々と、ところどころに置かれた美術品の数々。

梢の間から差す陽の光も美しい、都内ではとても好きな場所のひとつです。

こうした場所ですと、前後の時間を使って散策も楽しめますからね。

わずか10分でもこの時間があると、気持ちの余裕が生まれます。

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カフェからも、グリーンビューが広がります。

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この日の展示は、「肥前磁器の華」と題された白磁や青磁器の展示。

併設されて僕の好きな古代中国の展示物もあり、根津美術館の観覧券にも模されている背中合わせに2匹の羊を合体させ、口の開いた器を背に載せているような姿の尊(盛酒器)である、双羊尊なども観る事ができます。

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久しぶりの根津美術館でしたが、ここはやはりいいですね。

ハンバーグを食べて、仕事もおかげさまで良い話ができました。


ASLMS米国レーザー医学会 2011番外編 NYで観た8枚のフェルメール②

ニューヨークのメトロポリタン美術館には常時5枚のフェルメールの絵が展示されているのですが、このうち何点かは貸し出されていることが多く、5枚をすべて同時に観ることが今までは出来ずにいました。

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フィリックコレクションの後、セントラルパーク沿いを歩いて

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ニューヨークメトロポリタン美術館(MET)に向かいます。ゆっくり歩いても10分程度の道のり。

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約一年ぶりのメットです。

広い美術館の中からフェルメールの絵を探します。

メットにある5枚のフェルメールの絵画は、いずれも寄付によって同館の所蔵になりました。

19世紀にフランス人のテオフィール・トレが、長い間忘れ去られてきた17世紀のオランダ人画家フェルメールを再発見し発表したところ、世界の注目を浴びるようになります。ちょうどその時期、19世紀末にアメリカの産業は黄金時代を迎え、実業家たちは巨万の富を得ました。

その富を背景に、世界のフェルメールの絵画が買われたので、現在世界に散らばる三分の一のフェルメールがアメリカ合衆国にある、というわけです。

1枚を除いて1918年の第一次世界大戦終戦までにアメリカに買い集められたものなのだそうです。

世界に37枚しか作品が現存していない画家の絵画ですから、現在ならば高すぎて値段がつかないでしょうね。

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マイケル・フリードサムの寄贈した「信仰の寓意」

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チャールズ・ライツマン夫妻の寄贈した「少女」

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コリス・P・ハンティントンの寄贈した「窓辺でリュートを弾く女」

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ベンジャミン・アルトマンの寄贈した「眠る女」

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そして、ヘンリー・G・マーカンドの寄贈した「窓辺で水差しを持つ女」

以前のブログにも書きましたが、やはりこの絵が最も印象に残りますよね。

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特に銀の食器に映る赤いテーブルクロスなど、本当に緻密に表現されています。

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思ったよりもはるかに短い時間で5枚の絵を見つけられましたので、メットのほかの場所もさらっと観てきました。

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医師の仕事は技術や理論だけでなく、患者さんと接するときに自分の中にある一定量以上のエネルギー貯蔵がないと勤まらない、と僕は思っています。

それがないと良い診療/治療を行う事ができないのです。

どういったものでそのエネルギーをチャージするのかは医師それぞれに違うと思うのですが、僕にとっては心の中に絵画や音楽といったものが画像や音として記憶され、それを必要なときに引き出し慈しむ事ができる、ということでそのエネルギーチャージを行っているような気がします。

日本帰国前に、ここに来てやはり良かった、と思いました。

見えるものとしては形が変わりますが、患者さんに旅の成果物を還元できそうです。


ASLMS米国レーザー医学会 2011番外編 NYで観た8枚のフェルメール①

機会がある度に、フェルメールの絵を見ることを旅の目的のひとつとしています。

今回のアメリカ出張で、ニューヨーク滞在中時間があれば、市内にある8枚のフェルメールを、すべてとはいかなくても一枚でも観られたら・・・と思っていました。

日本に関するニュースは、アメリカで目にするとまた違った緊迫感が漂い、毎日「FUKUSHIMA DAIICHI(アメリカでは福島第1原発をこう呼んでいるようです)」について新聞紙面やCNN他のニュースで見聞きしていると

こんなときに絵画鑑賞・・・? 

と思う自分も心の中にいましたが、

こんなときだからこそすこしでいいから美しいものに触れて日本に帰りたい

と思う自分も一方でいました。

ニューヨークにある8枚のフェルメール。そのうち3枚はフリックコレクションに、残りの5枚はメトロポリタン美術館にあります。

どちらの美術館もマンハッタンのアッパーイーストサイドにありますので、時間があまりなくても歩いて移動できます。

フリックコレクションは、実業家であったヘンリー・クレイ・フリックの個人的なコレクションを、彼の邸宅だった場所で展示しているのです。

アンドリュー・カーネギーと一緒にカーネギー製鋼を設立したフリックですが、ワシントンDCのナショナルギャラリーを作り上げたアンドリュー・メロンと友人だったのだそうです。

1880年に一緒にロンドンに旅行した際に、メロンは英国ナショナルギャラリーに感動して、ワシントンにもそれに匹敵するものを作りたいと考えた・・・という話は以前ワシントンブログでもしたと思うのですが、フリックの方は、個人コレクションであるウォレス・コレクションをモデルに自分のコレクションを集めるというインスピレーションを受けたようです。

このコレクションはプロの視点から見てもその卓越した趣味の良さで知られていて、実際行っても本当に素晴らしいのです。

実業家として成功したのちに、そのお金をどのように使うかは個人の考え方によると思うのですが、フリックのように審美眼をもって、散逸してしまいがちな世界の芸術品を蒐集し公開するというのは、我々市民にとっては嬉しいですよね。

ともあれ、フリックコレクションは、美術館としては小さいのですが、僕がとても好きな場所です。

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建物の中には中庭があり、皆がくつろいでいます。

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この美術館は絵画の写真がとれませんので、ウィキペディアから写真をお借りしました。

以下のフェルメールの三枚の絵が展示してあります。

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「兵士と笑う女」

この絵はフリックが最も好んだ絵だといわれているのだそうです。写真になると平面的な絵に見えますが、実物は兵士の赤い服にも質感があり、女性の表情も、光の当たり加減の描き方も素晴らしいです。

女性のこぼれるような笑顔に、不覚にも目頭が熱くなりました。いつもよりエモーショナルになっているのでしょうね。

絵画を画集で見るのが好きだったのですが、光を巧みに使ったフェルメールの絵は特に、実物と画集の印象が違うことが見るときの楽しみです。

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「中断された音楽の稽古」

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「夫人と召使」

です。

この絵に描かれた「白の縁取りのついた黄色のサテンのコート」は、フェルメールの遺品として実在が知られており、ほかの絵にも登場しますので、見覚えがある方もいると思います。


シンディ・ローパー ジャパンツアー 2011ファイナル 大阪公演

昨日クリニックFのスタッフが

「シンディ・ローパーのジャパンツアーの大阪ファイナル公演が、ニコ動で中継されるそうです!」

・・・と興奮した顔で話しかけてきました。

時間は昨晩19時から、とのこと。ニコ動を登録して

クリニック業務が終わったら

・・・と、スタッフ皆でiphoneを観て楽しみました。

惜しむらくは、観るのに夢中で、ブログ用に写真を残さなかったこと(苦笑)。

シンディ・ローパーと言えば、全米ポップスが全盛だった80年代、僕が中学高校の時に聴き込んだアーティストのひとりです。

奇抜なファッションにパワフルで特徴ある声。最初は取っ付きにくかったのですが、聴けば聴くほど惹き込まれていきました。

シンディは、

「あるとき自分が7色に変化した音色を出すことが出来ることに気付いた。」

と話していたのを、LPレコードジャケットについていた解説書で読みましたが、とにかく歌唱の技術が並外れて巧みなのです。

クインシー・ジョーンズが音楽監督をやった USA for Africaの「We Are The World」にも、彼女にしか歌えない超高音域のアドリブが入っていますよね。

僕の青春時代に記憶に残る、素晴らしい名曲を残してくれました。

「She’s So Unusual」

「TRUE COLORS」 

「A NIGHT TO REMEMBER」

・・・などなど、当時出た全てのアルバムを買ったのを覚えています。

中でも名曲中の名曲「Time after time」は本当に好きな曲で、 自分で歌えるように練習したなあ。

この歌はマイルス・デイヴィスもカバーしましたよね。

シンディは、まさに3月11日、震災の日の夜に東京にツアーで来ました。

震災の様子を見て、ジャパンツアーを撤退し早々に帰国した他の外国アーティストとは異なり、原発の危機に国に帰りたがるスタッフを説得し、一番大変だったこの震災後の10日間、日本を元気づけるためにツアーを続けてくれました。

そして

「こんな時期に日本にいられるなんて、名誉なことでした。」

なんていう、日本人が聞いたら涙が出てしまうような名言をコンサートで話したと伝え聞きました。

その上、さらに最後のツアーを無料映像公開に踏み切ってくれるとは...。

「TRUE COLORS」あたりで、僕は不覚にも目頭が熱くなってしまいました。

僕たちも復興のために、自分たちに出来ることを、日々こつこつとやっていかなければなりませんね。


学割で見たフェルメール

昨日はクリニックFの診療後、予定されていた会食までちょっと時間が空いたので、渋谷に寄り道してきました。

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3月3日から渋谷東急Bunkamuraに展示されている、フェルメールの「地理学者」を見に行きたかったのです。

ちなみに僕は、現在工学部博士課程の大学院生でもあるので、学割で入れてもらいました(笑)。

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フェルメール以外にもフランドル地方の絵が沢山展示してあったのですが、30分ほどしか時間がなかったので、そのままフェルメールの絵に向かいました。

その分フェルメールは、ゆっくり観ることができましたよ。

フェルメールは日本ではゴッホやピカソに並ぶ人気のある画家ですが、生涯で30数点の作品しか残さなかった寡作の人でもあります。

世界各国の国際学会に参加した時に、現地の美術館に行ってフェルメールの絵を観ることを一つの趣味にしている僕ですが、「地理学者」はフランクフルト・シュテーデル美術館から世界中に貸し出されることが多く、実際に実物を観たことがなかったのです。

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こちらは、Wikipediaの画像です。

この絵をよく観察すると、モデルの男性が日本の着物の様な服を着ていることに気付きます。

この服は1600年代にオランダの富裕層の間で流行した、日本風の着衣なのだそうです。

壁の下にはデルフト焼のタイルが見えますし、地理学者が手に持つコンパスも、後ろにある地球儀も丁寧に描かれていました。

キャンバスの質感も、素晴らしく綺麗でしたよ。

感性豊かな時間を過ごすことができました。

フェルメールの絵画は全世界に37枚残っています。

このうち、この絵は僕が実際に観た26枚目の絵でした。

フェルメールの絵の中には、1990年にボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から盗まれて、いまだに行方がしれない「合奏」や、個人の所有物になってしまっているものもあります。

残り11枚。観るチャンスがあればいいのですが…。

フェルメールといえば、単身女性像と呼ばれる、窓のある小部屋に女性一人がモデルとなる絵を描く作風で知られていますが、フェルメールが男性をモデルにした絵は、今回来日したフランクフルト・シュテーデル美術館の「地理学者」と、パリ・ルーブル美術館の「天文学者」の2枚しかありません。

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こちらはWikipediaよりお借りした「天文学者」の絵ですが、この絵についてはパリブログでもふれましたよね。

ちなみに、フェルメールの「地理学者」と「天文学者」のモデルは実は同一人物で、フェルメールと同じ年に同じデルフトで生まれ、生前交友関係にあったアントニー・ファン・レーウェンフックなのではないか?

という説があります。

レーウェンフックは、顕微鏡を発明し、微生物を初めて見た人物で、「微生物学の父」として科学史に名前を残しています。

Wikipediaでレーウェンフックの肖像画を見つけましたが、確かに面影があるような気もしますね。

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僕が理科系の科目に興味を持ち、将来、研究者になりたいと思ったのは、小学校の時に祖母から買ってもらった小さな顕微鏡がきっかけでした。

もしも本当にこの絵のモデルがレーウェンフックだったとしたら、夢が広がりますね。


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