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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

保湿対策

冬が真近になって肌の乾燥を気にする患者さんから、相談をもちかけられることが度々あります。乾燥を防ぐためにどんな化粧品を使えばいいのでしょうか?美容液やアイクリームはここに置いていないのでしょうか? ・・・。

その度に僕がお話することは、ここはレーザークリニックなので、まずはレーザー/光治療器を使って肌の「基礎工事」を行いましょう、と。例えばクリニックFで最も安価なメニューは美白に効果のある「オーロラ」なのですが1回31,500円、これを 1ヶ月に一度、あるいは2ヶ月に一度でも定期的に照射していくことで、肌は白くなるだけでなく明らかに乾燥しづらくなり、また丈夫になっていきます。エラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸・・・など肌の表皮と真皮にはそれぞれハリや弾力をコントロールする成分がいくつかありますが、こうしたものにレーザーは働きかけ、産生を促すことができるのです。そして化粧品ではこれらに働きかけることは極めて難しいと、医師の視点からは言わざるを得ないときがあります。

こうした「レーザーによる肌のインフラ整備」が整った上で、では日々どんな化粧品を使って保湿に取り組んでいくかと言えば、まずは「洗浄」にこだわってほしい、ということが言えます。化学的なことだけ考えていえば、ファンデーションなどは「油」ですから、同じ「油」を使えば浮いてくるはずです。極論で言えば、わざわざクレンジング剤を使って化粧を落とす必要はなく、オリーブオイルやごま油でもよいわけです。オイルマッサージなどに使う良質の油でメイクを浮かせ、それだけでは気持ち悪いでしょうから、あくまでそのあと軽く洗顔料を使えば、それで十分だと僕は思っています。この程度なら肌が乾きすぎない程度で洗顔が終了するはずです。

その上で肌のpHを整える化粧水で肌を整え、そのあと肌に入れたい成分(ビタミン、フラーレン、セリシンなど)を化粧水やジェルやクリームの形で入れ込んでいけば、日々の保湿というのはそんなに難しいことではありません。写真のAPPS+フラーレン入りの「ナノラディエンスクリーム」はこの時期、クリニックでも人気商品になります。

基礎工事さえきちんと済んでいれば、土台がしっかり築かれていることになりますから、ちょっとやそっとのことでは崩れない、そして乾かない肌になることが可能なんですよ。そんな話も最近はカウンセリングでしています。


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