TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:化粧品

クリニックの医薬化粧品

今日はクリニックFの外来です。

明日から広島は呉市の実家に帰ろうと思っています。

僕は生まれも育ちも鎌倉なのですが、父が呉市の大学に赴任したので、30年前から実家が呉にあるのです。

齢80歳、傘寿を迎えた母がクリニックの医薬化粧品を欲しがるので、ローション、ジェル、クリームの3点セットをお土産で持って帰ります。


皮膚浸透に関する常識

表皮から真皮へは分子量500ダルトン以下の物質しか通過しません。

これ医学の常識。

それって直径1.0‐1.3nm。よくある「ナノ化した粒子」って直径10‐60nm。

何が言いたいかわかりますね?

本当に色々な方々が営業に来ます。

中にはお医者さんも…。スイカが鼻の穴に通りますか?マスクでウイルスが防げると言ってるのと一緒。ザルに砂ですよね。

疑問に思ったら調べてほしいものです。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10839713/


新しい化粧品原材料の「レピスタ」

全く新しい化粧品原材料の「レピスタ」ってご存知ですか?

三菱商事子会社であるVC60社が「フラーレン」以来に開発した原材料です。

肌のターンオーバー促進やヒアルロン酸の産生促進をすることで、肌再生を促す原材料です。

有効成分の一般名はアザオキソヒポキサンチン。

僕はレーザーを使用して人工的に菲薄化した人工モデル皮膚を作り、バリア機能の改善などを共同研究して、昨年2021年の米国レーザー医学会では演題の発表も行いました。

いよいよこの商材が本格的にデビューするとの事で、来年度に向けて更なる追加検証が出来ないかと今日はクリニックFで打ち合わせを行いました。

クリニックF側の提案としては、波長特性を変え、肌の「リサーフェシング+活性化」という2つの効果の異なるレーザー機器をこの原料と組み合わせ、表皮ドラッグデリバリー&真皮再生に使えないかと思って検証予定です。

コロナ禍のおかげでしばらくこうした研究は出来ませんでしたが、やっぱり僕はこうした研究計画やビジネスプランを思いつく、ゼロイチが好きだなあ。

 


カテゴリー