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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

毛穴とビタミンCの関係

毛穴に効果のある成分として挙げられるものに、ビタミンCがあります。レーザーで毛穴を収縮させた後、患者さんには必ずホームケアとしてビタミンC入りの外用剤を使っていただいています。せっかくお金をかけてレーザー治療をしても、その後のホームケアが間違っていては大金を水に流してしまっているようなものですからね。

ではなぜビタミンCが毛穴に効くのでしょうか?

ビタミンCは、アスコルビン酸と言われる物質です。英語名はascorbic acid。名前の由来はコロンブスの大航海時代に遡ります。この当時、半年間以上船に乗ると、壊血病と言われる出血が止まらなくなるという恐ろしい病気がありました。その原因の解明に医師たちが突き止めたのが、どうやらレモンなどの柑橘類を摂取すると、その病気にかからないようだということ。赤血球の寿命は約180日で、新しく赤い血を作らなければ、生体を維持できなくなるのです。後にこの物質がビタミンCだとわかりました。

ビタミンCはヒドロキシプロリンという、赤血球や肌の骨格を作るアミノ酸を作るのに必要な物質で、コラーゲンの原料になるのです。

壊血病はスコルビックといわれていましたので、それをないものにする“A”という否定接頭語をつけたのがアスコルビック酸の名称の由来というわけです。

肌のコラーゲンを作るには、20種のアミノ酸の中で、特にヒドロキシプロリンとアルギニンが多く必要ですので、たるんだ帯状毛穴などには、ビタミンCは特効薬といえます。

しかし、ビタミンCは、水溶性の物質です。人間の肌の特性上、水溶性の物質は、肌を通過しないのです。通過してしまったら、毎晩のお風呂がそれこそ“命がけ”になってしまいますから(笑)。

そこで、クリニックで使用する化粧品に、どういった工夫をしているのか。明日続きを書きたいと思います。


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