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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

25ansに載せて頂きました。

25ansに載せていただきました。

今回はナノラディエンスクリームについてです。

このクリームはフラーレンとAPPSを高濃度に配合した高機能性を持ついわゆる ”パワーコスメ” であるとともに、高級クリームの使用感の二つをあわせ持つ、究極のクリームなのです。

フラーレンは三菱商事で販売されている、グラファイト(黒鉛)・ダイヤモンドに次ぐ第三の炭素の総称です。フラーレンを構成する原子は黒鉛中の炭素と同じ種類ですが、60個以上の炭素原子が強く結合して球状あるいは、チューブ状に閉じたネットワーク構造を形成しています。フラーレンの代表選手であるC60はちょうどサッカーボールと同じ形をした球形分子で、直径は約0.7ナノメートル(1ナノは10億分の1メートル)です。

1985年にクロトー博士により発見され、その功績はノーベル賞になりました。この物質は構造上、活性酸素を限りなく吸収できます。化粧品に入れると表皮内にとどまり、しみの元となる活性酸素を除去し続けてくれるのです。

APPS(アプレシエ)は、2004年11月に昭和電工より発売された、シワに効く可能性のある高浸透型ビタミンCです。肌の真皮にあるコラーゲンの生成にはビタミンCが必要です。しかしながら、かつてのビタミンCでは、浸透性が悪く真皮まで到達しませんでした。さらにビタミンCは構造上、活性酸素二つにより破壊されてしまいます。本来シワに効くべき、肌の真皮まで届く前に、大切なビタミンCが破壊されてしまっていたのです。

この二つの薬剤を高濃度に配合することで、いわゆるシワに効く可能性のあるクリームを作ることが出来ました。そして、通常、高機能性のクリームは使用感が悪いことが多いのですが、大手化粧品会社の開発スタッフとともにチームを組み、使用感を重厚にしたクリームが去年完成しました。

僕は医者なので、どんな成分とどんな成分を組み合わせたらおもしろいかを考えるのは好きなのですが、化粧品はそれだけではできません。微妙なテクスチャー、香り、細かい補助成分・・・など、「化粧品のエキスパート」がいないと出来ないのですね。チームワークなのです。

開業以来クリニックFで販売していますが、実は、今までにこのクリームをOEMさせて欲しいと6社から依頼されました(すべてお断りしていますが)。手前味噌ですがけっこう評判よいのですよ。

秋には、また別の化粧品がデビューする予定ですので、楽しみにしていてください。


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