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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

ADMを「肝斑」と誤診されていませんか?

最近クリニックFにお越しくださる患者さんで

「他院で、シミを“肝斑”と診断されたけれど、違う気がするので藤本先生にもう一度診て欲しい」

とおっしゃる方がいます。

これが、けっこうな数なのです。

このブログでも何度か書いていますが、両頬の目の下に出現するシミは、肝斑の場合もありますが、そのほかの種類のシミが混在していることがほとんどです。

それに関連して、今日このブログに頂いたコメントで、他の方にも御参考にしていただけそうなものがありましたので、僕が書いた答えと共にここでご紹介させていただきます。

Q:「他院で、顔のシミが後天性真皮メラノサイトーシスと診断されました。

御ブログでこの症例を読み、最新の機材と適切な出力により、今までより効果的な治療ができることを知りました。御院、クリニックFでの治療を検討しています。

ちょうど症例のように頬の上に薄めのもやもやと一点の濃いシミのようなものがあります。

ADMの治療を保険適用とする病院も多いようですが、クリニックFでは適用になりますか?」

A:「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、よく肝斑と誤診される疾患です。

僕の経験上、肝斑だと思って来院される患者さんのうち、8割の方がこのADMを合併した症例を持っています。

診断された先生の診断技術は、素晴らしいと思いますよ。

お話戻しますね。

日本には多くのレーザー機器が輸入されていますが、保険適応がなされるレーザーは、必ずしも最新のものではないのが現状です。

特に、この10年間に、アメリカを中心に世界で開発された「新技術を伴う」レーザー機器は、厚生労働省の認可が得られていないものばかりです。

日本では医師の個人輸入という形でしか手に入れることができません。つまり、日本では、最新のレーザー機器での保険診療はできないのです。

クリニックFでは、米国と同じ最新レーザー治療を、リアルタイムで、最も効率よく行うことを信条としていますので、現在は、保険適応のレーザー機器を使用していないのです。

患者さんのためにも、新技術の認可がより早く降りるシステムがあれば良いのにと思いますよ。


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