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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

医師限定 メタボリックシンドロームの解決策

今日はひとつ、来週の講演の打合せをしてきました。

来る5月31日に、メディカルコア社の主催で、後楽園球場の最寄り駅の水道橋駅にて、新しく開発されたメタボリックシンドローム治療機器「AC BODY」の発表会を行います。

この講演は基本的に、「医師」(または「鍼灸師」のようにそれに準じる)の資格がある方を対象としています。

この機器、僕も開発より関わってきましたから、ようやくここまで来たかと感慨深いものがあります。

新国際学会周遊記 「痩身 ダイエット」の項目でも、少しづつ紹介してきました。

この機器は、ある特殊なプログラムを利用し、メタボリックシンドロームで特に問題となる内臓脂肪を減少させるために作られました。

この機種は広く言えば、電流を使った筋肉運動システムであるEMSの一種類ともいえるのですが、EMSとは異なる独自のプログラムがあります。

皮膚に近い表層の筋肉しか鍛えられない通常のEMSと異なり、体幹部のより深い筋肉を鍛える事ができるプログラムが開発されたのです。

このプログラムの独自性により、唯一の「内臓脂肪減少のプログラムを持つ機器」としての特許申請も受理されているのです。

この辺りの仕組みを、講演会で話そうと思っています。

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他の多くの機器と同様、開発当時は、僕も眉唾でした。

開発途中に、試験機器を治験始めて数回目ぐらいでしょうか。お腹周りが引き締まり、自分の身体が変わっていくのが自分でも分かるようになって、これは本当に効果があるかもしれないと、だんだん本気になってきました。

体の変化が分かるようになって、面白くなって来ると、自分でも忙しい診療の合間に、わざわざ時間を作って自ら施術をするようになりました。

結局自分で合計17回の施術を行いました。

機器を装着して、パラメータをセットした後は、通常のEMSと変わりません。本を読んだり、携帯電話で電話したり出来ます。クリニックFにはその間に顔のレーザーの施術を受けられるリピート患者さんもいらっしゃいます。一度に顔の施術もボディの施術も出来ると、好評です。

大体一回あたり30分間の施術を週1から2回行うのですが、だんだん腹回りの筋肉がついてくるのを感じ、それと共に基礎代謝が上がり、内臓脂肪がなくなってくるのです。

多くの被験者で前後のCTを撮り、血液データも取得しました。

特にCT上の内臓脂肪/皮下脂肪の減少比率は顕著です。

さらに脂肪に対する生化学因子のレプチンなども施術と共に減少するのが優位差をもって確認できました。

閑話休題

僕が研修医の頃、お世話になっていた大学医局の助教授が話してくれて、とても記憶に残っている言葉があります。

「本音を言えば医者は経済的、時間的、精神的に余裕がなければ親身の医療はできない。」

昨年も、そして今年も多くの医院や病院が閉院に追い込まれました。

今の病院、医院経営者は、経営的な不安を常に抱えて日々の診療をしなければならない非常にきつい状況にあります。経済的な不安を感じたまま、医療の高い質を維持するのは極めて困難だと思います。

僕のMBAの論文は、アンチエイジング医療によって、日本の保険診療下における、既存の医療を経営的に底上げして、医療の質を上げることを提案したのですが、

この「AC BODY」は、我々医師が、食事療法と運動療法しか提案できなかったメタボリックシンドロームに対して画期的な治療機器になる共に、医療機関の経営基盤を押し上げる画期的なツールになるのではないかと直感しています。

このまま行くと、メタボリックシンドロームはひとつの「流行語」で終わる可能性すらありますよね。また別の機会にお話できればと思いますが、日本におけるメタボ検診の導入は様々な意味でまだまだ課題があるように感じます。

さて、31日の講演では、

1.電気工学的側面から、機器の機能説明 プログラムの特許申請事項の公開

2.医学的側面から、機器の作用機序

3.機器の体験 (当日会場で施術希望者を募る予定です)

4.経営的側面から、この機器を使用したビジネスモデルの提案

の四構成で行おうと思っています。

ところで、講演の参加費は65,000円なのだそうです。余りに高くて僕はビックリして、高すぎるのではないかと交渉したところ、当日講演をお聞きになった方で、その後、機器を購入された方には、参加費以上の値引きをするということです(笑)。

来週の日曜日ということで、あまり時間に余裕のない話で申し訳ないのですが、

講演の主催のページはこちらです。

http://www.medical-core.jp/html/seminer_front.cfm?ID=380

よろしかったらご参加ください。


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