「妊娠線」が気になる、どうにかなりませんか?
という患者さんがクリニックに来ることがあります。
妊娠線とは急速な体重増加または骨格の成長に起因する皮膚のストレッチマーク(皮膚割れ線、皮膚萎縮線と同等)のことで、皮膚に「ひび割れ」のように入ってしまう線のことを言います。
真皮までの断裂がほとんどなので、皮膚科学的にもこれを改善するのはなかなか難しいのです。
化粧品ではまずムリでしょうし、医療現場で出来ることも今まではあまりありませんでした。
以前に韓国でメソセラピーを使用して妊娠線を改善しているクリニックがあり、見学したことがあります。
MTSという針を併用する療法で、血はだらだら流れ、そのあまりの痛みを伴う治療に、もしも効果があるとしても、これは日本人には到底受け入れられないだろうなと思いました。
僕の専門であるレーザーでも今まで妊娠線に効果のあるものはなかなか見当たらなかったのですが、実は最近、最新のレーザーと既存のレーザーを組み合わせることで、妊娠線の改善が見られる可能性があるという論文が出てきました。
論文に出てくるレーザーは偶然にもどちらもクリニックFにあるレーザーでした。
早速患者さんに施術したところ、結果は思いがけず良かったですよ。患者さんも喜んでいました。
化粧品では改善しきれないしわやたるみなど、真皮層に届く症状にレーザーは威力を発揮します。
最近では、上記のようにひとつではなくふたつのレーザー/光治療器を組み合わせることによって驚くような改善が見られるケースも増えてきました。
ふたつのレーザーを組み合わせる場合には、パワー設定や打ち方などにちょっとしたコツが必要となってきます。そのコツがあるかないかで、結果がまったく変わってくるのですね。
オーロラとポラリスを組み合わせたギャラクシーが良い例です。
今度はしわやたるみについて書いていきましょう。