おはようございます。
4月3日 火曜日。今日もクリニックFの診療日です。
東京でも桜の花が咲き始めましたが、今朝の東京は風も強くちょっと心配ですね。
クリニックFのある千代田区は桜の名所も多いので、タイミングを見ながらお花見も楽しみたいと思っています。パレスホテルも近々リニューアルオープンということで、皇居界隈でもまた散策を楽しみたいと思っていますが、今年は入学式や入社式が終わった後に開花ということになりますので、僕の記憶にある限りでも、とても遅い開花ですね。
さて、新国際学会周遊記では、引き続き今年のAADでのお話です。
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サンディエゴで開催された今年の米国皮膚科学会(AAD)。
今年の広い学会会場で展示場の中を歩いてみると
特に気になったのが、各社痩身に対する機器をラインナップとして揃えてきたことです。
クリニックFでも深部筋肉を鍛える痩身の機器ACBODYが活躍していますが、今年はいよいよ、米国のほぼすべてのレーザー会社において、独自に痩身に対する機器が開発された、または、痩身機種を作っていた開発会社の買収が行われ、再編成がおこなわれた感があります。
この分野は、脂肪吸引の延長上にある麻酔や手術室管理が必要な侵襲性の機器と、必要のない機器と、大きく二つに分類できます。
手術室管理の必要な機器は、DEKA社の「スマートリポ」、サイノシュア社の「スマートリポMPX(レーザースタイリング)」、パロマ社の脂肪溶解レーザー「スリムリポ」、ジェイシス社の「プラズマリポ」など。
反対に手術室管理のいらない機器として開発されたものに、古くはエンダモロジーがありますが、こちらはどちらかというとエステティックサロン寄りの機種。
実際に医療機器の分野で開発されたものと言えば、約5年前から発売されているシネロン/キャンデラ社の「ヴェラシェイプ」あたりが実際に効果があると評価される機種でした。
今学会で発表された機種からご紹介しますね。
キュテラ社が本学会で、突然発表したRFによる痩身機器。
Trusculptです。
こんなアプリケーター二つで治療をします。
数年前から痩身機器を開発していたと聞いていたのですが、とうとうデビューのようです。
フラクセル3DUALでもおなじみのソルタメディカル社。
こちらも買収によって手に入れたLiposonix(リポソニックス)の改良版を発表しました。
HIFU (high-intensity focused ultrasound)超音波を使用した痩身機器です。
原理はウルセラと一緒ですが、エコー像はみれません。
おなじみのアルマ社のアクセントウルトラ
こちらはモノポーラーとバイポーラ―のRF機器ですよね。
特に日本での販売は好調と聞きます。
写真がピンボケで使えなかったのですが、サイノシュア社が昨年買収したスムーズシェイプ。
そして、痩身機器の本命ともいえる、氷結による脂肪溶解機器のゼルティック社のクールスカルプティング。
クールスカルプティングという言葉は日本人にはなじめないかもしれませんが、この言葉で新たなロゴを加えて世界戦略のマーケティングをするそうです。
シネロン/キャンデラ社、ソルタメディカル社、サイノシュア社など米国のトップレーザー企業から、こうした非侵襲性の機器がそろってきた以上、いよいよ、ボディに対する医療トリートメントを集結させたクリニックが作れる時代になったのかもしれません。
クリニックFはFacial(顔治療)に特化した専門クリニックでしたが、いよいよニーズに合わせて仕様を替えて、クリニックB(Body)へ変化させるべきなのか、思案どころです。