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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

2017年夏の医療痩身

今日もクリニックFの外来をバリバリやっています。夏になって日焼けとともに、もう一つよく相談されるのが、痩身についてです。
医療痩身は、一般的な痩身とは違い、単に体重を減らすのではなく、痩せたい部位だけを痩せられるのがメリット。ボディビルダーの様にストイックに痩身している方々が、どうしても体に残る脂肪ってありますよね。医療機器を使うと、その特定の脂肪が取れる。
それが、
 
リアル ボディ スカルプティング (実際の体への彫刻)
と言われる所以です。

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痩身機器は今から約10年前から開発されてきました。僕も2008年のオーランドの米国レーザー医学会の頃から、企業の秘密のカクテルパーティに呼ばれたりして、こうした機器についての作用機序の効果などを相談されていました。今にしてみれば世界の第三の指に入る医療機器企業になったゼリティック社も、こうしたコアドクターの話を聞くことで最初はスタートしたんですよね。

http://clinic-f.com/blog/international/post_575/

痩身機器の作用機序に分けて大きく分類すると

A)脂肪を(3Dで) 減らすもの。
B)緩んだ皮膚を(2Dで)縮めるもの。

のふたつに分類されると思います。

要は、水風船を想像してもらい、

A)水を減らすもの (ボリュームダウン) 
B)風船を縮める (皮膚の伸びへの対処)

を別個に対処しなければならないのです。

脂肪吸引などをして、せっかく脂肪が減っても、その後皮膚が伸びてしまい、皮膚を縮めるような手術をしていた時期もありました。

機器的には、凍らせるもの、温めるもの、運動するものに分かれます。

〇凍らせるものは

クールスカルブティング いわゆるゼルティック 効果はAのみ
脂肪細胞を氷結させることで、アポトーシスに導くもの。
こちらは脂肪を減らす能力は高いですが、肌を縮める能力は低いですので、そうした機器の併用が大切ですね。中国製や韓国製のコピー商品がエステ業界に入っていますが、事故が多いので注意が必要だと思います。

〇温めるものは

1)RF(ラジオ波)による加温 効果はA+B
①RF単体
◎サーマクールボディ
◎インディバ
ヴァンキッシュME
◎トゥルスカ
②RF+パルス磁場による加温
◎ヴィーナスレガシー
 
パルス磁場を組み合わせることで、脂肪細胞の加温速度と血管新生が増し、より脂肪代謝率を上げる。

③RF+エレクトロポレーションによる加温 
◎インモード BODY FX

RFによる加温中に、高電圧のエレクトロポレーションを用いて、脂肪細胞膜を破壊し、より脂肪代謝率を上げる。

2)超音波による加温 効果はBの作用が主ではあるがAの効果も

①超音波のキャビテーションを用いて、加温する
ヴェラシェイプ
ウルトラアクセント
エクシリス

②HIFU (焦点集中型超音波)による加温
リポソニックス
ウルトラシェイプ

3)近赤外線レーザーによる加温 
スムースシェイプ
スカルプシュア 

〇運動によるものは

筋肉運動(EMS)による運動 効果はA
◎indepth
◎AC BODY

5)バイブレーションによる痩身機器
こちらは経験がありませんが、可能性はありますね。

ちなみに◎は、現在クリニックFで採用しているものです。

今は痛みの少ないトゥルスカ、ヴィーナスレガシーや、ちょっと痛いけれど、効果の高いBODY FXなどが人気ですね。

まだまだ暑い日が続きますが、クリニックFでご相談くださいね。


産後のお腹痩せにInmode

美容ライター安田光江さんが、ELLE ON LINEに掲載中の公式ブログにて当院のInmodeを御紹介くださいました。

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産後のお腹痩せには本当に人気です。

ぜひこちらもご一読ください。http://blogs.elle.co.jp/yasuda/2017/07/%e6%9c%80%e6%96%b0%e7%97%a9%e8%ba%ab%e6%a9%9f%e5%99%a8%e3%81%a7%e3%82%a6%e3%82%a8%e3%82%b9%e3%83%88%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%8b%e3%81%bf%e3%81%8c%e6%b6%88%e3%81%88%e3%81%9f%ef%bc%81/


Inmode(インモード)ライターさんにご取材いただきました

クリニックFの期待の新星である痩身マシン、Inmode(インモード)について、エディター・ライターである古屋美枝さんにご取材いただいたのがインスタグラムの記事になりました。

 

ビフォーアフターが明らかに違いますよね。

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よろしかったらご覧ください。

古屋さんインスタ

https://www.garow.me/media/1546391628636269154_1144329


宮下外来:二の腕や膝にもInmode 普段の生活指導も承ります

金曜・土曜外来担当の宮下です。

最近汗ばむような日も出てきたせいか、ダイエットや痩身のご相談も増えてきました。

クリニックでは部分痩せに使えるレーザー・光治療器もいくつかありますので、こちらの稼働もどんどん増えてきましたね。やはりInmodeがじわりじわりとその人気を上げているかんじです。

(*Inmodeについては藤本先生のブログもご参照ください:http://clinic-f.com/blog/13/post_17336/ )

 

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こちらは二の腕の施術風景。

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和やかに施術も進んでいます。

そして、こちらは左足の膝上に10分Inmodeを照射した写真ですが

 

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患者さんの左足のむくみがとれ、膝の位置が上がって見えるのおわかりになりますか? 左足のほうが足・膝下が長く見えますよね。

一度でも膝の位置がこうして変わりますから、素足になる季節にはお勧めです。

短時間でできる施術のため、普段お忙しいメディアに出る方にもとても人気です。

***

以前にもすこし書きましたが、僕は出身大学の躰道部で監督/指導も務めています。空手は黒帯、五段。高校の時は器械体操をやってました。アクロバットが得意で身体も柔らかいことがちょっとした自慢?です(笑)。

 

部員たちには日頃から

「いい姿勢でいよう、声は大きく、深呼吸を積極的に取り入れよう」

と伝えていますが、これはこうした痩身でご来院されている患者さんにお伝えしたいことでもあります。

深呼吸によって代謝を促し、姿勢を良くすることで体幹が鍛えられ、見た目の印象もスマートになります。

呼吸を利用したトレーニングは、いつ何時も自然に取り組めるところが魅力です。所謂‟筋トレ”とは違い、周囲から「筋トレやっているの?」と茶々を入れられることなく、会話の中で深い呼吸をごく自然にできるのです。

健康的な生活を送るのに、運動やトレーニングを重ねることはもちろん大切ですが、時間や効率を考えると

“ただ生きているだけでカロリーを消費する、燃費の悪い体”

というのを目指したいところです。

燃費の悪い体を実現する上で重要なのが、この正しい姿勢を保つことでもあるんですね。

形成外科医として日々手術をしていて、体幹(胴体や胸など)の周りには、なんと筋肉が多いことかと驚きます。

筋肉を鍛え始める際に腕立て伏せからスタートする方が多くいますが、腕はあくまで末梢の筋肉。体幹にある大きな筋肉を鍛えないのはもったいないです。

日々姿勢を意識して、自然に体幹を鍛えている状態を作ること。姿勢を正しておけば、脊柱起立筋を始めとした体幹筋を常に鍛えている状態になります。

深呼吸しながらお腹を締めてみたり、お尻を引き締めてみたり、時々気がついた時だけでも意識して行ってみましょう。

日々の生活の中でもコツコツ筋トレしている状態となり、効率良く“燃費の悪い体”になれると思います。

そして、なかなか自分ではできないパーツパーツを引き締めるInmodeのような機器を使った施術を取り入れていくと、理想のフォルムに着実に近づいていくことができることと思います。

クリニックFの良いところは、おひとりおひとりの患者さんに対しカウンセリングの時間も長くじっくりとれることにもあります。

初診以外すべてこうしたカウンセリングは無料ですから、普段の生活指導も含めて、ぜひご相談くださいね。

ダイエットで壁にぶつかったり、行き詰ってる方にも多分お役に立てることと思います。

メンタルのサポートも重要ですからね。

ぜひお気軽に声をかけてください。


トゥルスカに代わって今年はInmode

春になり、痩身のご相談が増えてきました。

去年大人気だったトゥルスカに代わって、今年はInmodeの施術が増えています。

今日はこちらについてご紹介しますね。

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Inmodeはプラットフォーム型のレーザー機器でいくつもの機能が搭載されています。

痩身にはこの中のBodyFX、MiniFXを使用します。

Body FX(体幹)、 Mini FX(顔面)とはBody or Min FXはRFとエレクトロポレーション(電気穿通法)の相乗効果により脂肪組織のアポトーシスを引き起こす業界初の機械です。

施術の流れと効果は以下の通りです。

① 2つの電極に挟まれた組織が吸引されます。
それにより、広範囲で深部の脂肪組織までターゲットとすることが可能となります。

② 吸引した組織に対してバイポーラ型のRFエネルギーを加え、組織を40-43℃まで上昇させます。
RFの熱エネルギーにより、脂肪を膨張・融解させると同時に、皮膚表面のタイトニング効果があります。

③ さらに膨張した脂肪組織に対してナノ秒で2kVの電圧をフラクショナル状に照射し、エレクトロポレーションを行うことで深部組織まで脂肪のアポトーシスを誘発します。通常のエレクトロポレーションは可逆性ですが、本機は2kVまで高圧にすることで脂肪組織の細胞膜に不可逆的な変化を引き起こし、より効果的に脂肪融解を行っています。

どんな方に人気があるかというと、
① 運動してもなかなか痩せない方
② 太ももや二の腕、お腹などセルライトの凸凹が気になる方
③ 短期間で効果を実感したい方
といったことになるかと思います。

おなかや二の腕、太ももなど脂肪の気になる部分に、部位や状態により10~30分程度施術していくわけですが、目安としては片腕:約10分、お腹:約10〜20分、太もも(片側):約15〜20分といったところでしょうか。身体に当てるヘッドのサイズは携帯電話を一回り小さくした程度のものとなります。

施術部位が冷えていたり(冷え性含む)、セルライトなどが多いとその分温まる時間がかかるため施術時間が長くなる傾向にあります。

◇1回の施術でも直後にサイズダウンを実感できる(約1〜2cmのサイズダウン)
◇バキュームにより、より深い部分に熱が届いている(脂肪に効いている)感覚がある
◇頑固で硬いセルライトがほぐれる感覚があり、ボディーラインが綺麗に出る
◇施術後8時間以上経過しても、施術部分が暖かく、冷えを感じない。冷え性が楽になった
◇足に施術すると、足が軽くなった印象があり、浮腫みなども軽減できる印象
◇施術時間がトゥルスカに比べ明らかに短く済む。
◇一般的なセルライト潰しに比べ、痛みは少なくセルライト除去が期待できる
といったご感想を頂いています。

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一方デメリットとしては、
◆吸引をされるので、内出血を起こす方がいる。施術部位の露出が必要な方は2~3日ほど余裕をもって施術されることをお勧めします。早い人は2時間程度で消失。長い方で2日程度で消失します。
◆瞬間的に高圧のRFが出る事で、場所により“ピリッ”とした刺激を感じる。(静電気が苦手な方は苦手かもしれません。保湿をする事で多少軽減できるので、サイズダウンしたい方はトライする価値はあるかと思います。)
◆体が冷えている方、セルライトが多い方は、温度上昇の際痛みを感じやすい可能性があります。体が温まってくると痛みは少なくなってきます。特に女性が冷えやすいも太もも裏やお尻は始め少し痛みを感じる可能性があります。
といったことが挙げられます。

当院の標準プロトコールとして、体幹では1週間に1回の照射を6週間(合計6照射)、顔では1週間に1回の照射を8週間(合計8照射)行っています。施術時間は部位によって異なりますが、大体の目安として、体幹では60分程度、顔では30分程度です。施術後の所見が不安な方は、体幹などの非露出部から照射して頂いて、その効果を実感して頂いています。

一度施術をされた方はほとんど皆さんリピートされるので、多少痛みやデメリットがあっても結果が出やすいのだと思います。ご興味のある方はぜひご体験ください。


新しい注目レーザー inMode

クリニックF、金曜と土曜の外来を担当している宮下です。

 

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この週末は、先日クリニックFに来院してくれたMoshe Mizrahy、彼が開発した新しいIPLプラットフォームであるinmodeも活躍してくれています。

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この機種には、過去にない画期的な技術が3つ(それぞれ、痩身、光治療、脱毛)が組み込まれています。
①IPL
②RF
③フラクショナルRF
④アレキサンドライト+ダイオードレーザー(2波長)
⑤バキューム+RF
など多彩なモードが魅力であり、これ一台でかなりの用途を満たします。

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IPLについては515nmと580nmの2種類の波長が選択できるようになっており、アジア人に関しては580nmから始めるのが安全だと思います。

 

RFは各パーツごとに10分間行い、40〜41℃程度まで温度を上げます。
しっかりと温度上昇を感じて効果が実感できそうです。

フラクショナルRFのヘッドは3タイプあり、
「浅い層や小じわに効く」
「しわやにきび跡全般に効く」
「ヘッドにコーティングがされておらず深い層まで到達し、重度のにきび痕や深いシワに効く」
といったラインナップです。

正確な診断と組み合わせるとパワーを発揮しそうですね。

また1つのヘッドでアレキサンドライト(755nm)+ダイオードレーザー(810nm)が出せるモードがあり、同時に強力なクーリング機能もついています。

安全にシミの治療もできそうです。

バキュームRFについては吸引と2タイプのRFで脂肪のアポトーシスを促します。
〇normalモード:腹部、大腿
〇sensitiveモード:内腿、上腕
〇redesisモード:硬めの大腿や腹部
という3モードがあり、1部位25分程度かけて40〜41℃をターゲットにして十分に温めます。

どのモードも効果が楽しみです。

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僕は診療の合間に髭の脱毛を試してみましたが、痛みも少なくあっという間に終わり、個人的にも気に入りました(笑)。

ご興味のある方は是非ご相談くださいね。


痩身に重要なホルモン:レプチンについて

こんにちは、金曜日土曜日クリニックFの外来を担当している宮下宏紀です。

 

2/12に日本痩身医学協会の認定講師会議にて、藤本先生と一緒に痩身についての講演を行ってきました。

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私の担当は痩身に重要なレプチンというホルモンについてです。

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クリニックFでは「アンチエイジング」という観点からレーザーを使って顔の若返り、身体の若返りを追求していきますが、痩身というのは単なる若返り・美を求めるために必要なものではなく、肥満は高血圧・糖尿病・高脂血症などを介して脳血管障害や心筋梗塞の原因となります。

 

 

メタボリックシンドロームという言葉が市民権を得て久しいですが、寿命が延び人生のゴールを以前の常識に対し、10年も20年も先送りしなければならない現代では、やはり健康寿命も意識して延ばさねばなりません。

 

まさに「肥満から疾患が始まる」のですから、肥満への対応は個人としてはもちろん、国としても急務です。

 

 

 

そんな中、レプチンというホルモンに注目が集まっています。

 

 

 

レプチンは食後に体の脂肪細胞から分泌されて、脳内へ移行し体に満腹感を与えるペプチドホルモンです。

 

Jeffrey M. Friedmanという米国の分子遺伝学者が世界で初めて報告しました。

 

フリードマン博士の報告以前には生物の体重制御のシステムはほとんど知られていなかったために大発見であったと言えます。

 

 

 

 

レプチンは視床下部にある弓状核・背内側核・腹内側核などに作用し食欲減少に働きます。

 

 

それ以外にも体の代謝を高めてエネルギー消費を増やすなどの働きがあります。まさに「痩せホルモン」と言えます。

 

例えば痩せている人はレプチンが少ない、食欲が多い、たくさん食べて普通体型に戻る。

太っている人はレプチンが多い、食欲が少ない、少ししか食べないので普通体型に戻る。

というような形で体重の恒常性(ホメオスタシス)を調整しているわけです。

しかし実際問題どうでしょうか?

太っている人は本当にレプチンが効いて食欲を少なく抑えてダイエットに成功しているでしょうか?

実際には過食を続け肥満を維持しているケースの方が多いように思います。

ここで考えなくてはいけないのが「レプチンの悪循環」です。

太った人で考えます。

 

カロリーを多量摂取して、脂肪が増えるのでレプチンが増える、ここまではいいのですが、いつもいつもレプチンが増えている状態だと「レプチン抵抗性も上昇」します。

ちょうど糖尿病患者の体内にインシュリンが分泌されすぎて「インシュリン抵抗性が上昇」して血糖値が上がってしまっているのと同じ状態です。

レプチン抵抗性が上昇した結果、体内のレプチンシグナルは無視されてしまい、結局過食に走り肥満は悪化します。

長引く肥満が、レプチン抵抗性を上昇させて、さらなる肥満を招く。

これが「レプチンの悪循環」です。

ダイエットを成功させる鍵は悪化してしまった「レプチン抵抗性」を下げることにあります。

 

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講演会を行うにあたり過去の栄養学や生理学の英語論文を20個弱読みましたが、そこから得られた知見としては

 

●オリゴ糖を摂取すると体重減少効果や耐糖能改善(糖尿病改善)の効果があった

 

●高たんぱく食が食欲抑制や体重減少につながった

 

●食事量低下+運動量増加するとレプチンが増えて体重が予測を上回る勢いで減った

 

などなど・・・

 

もう少しざっくりとまとめると

 

「レプチン抵抗性を改善」するためには

 

●ジャンクフード(糖質と粗悪な脂質)をやめて フルーツや野菜を摂取する

 

●運動する

 

●タンパク質を十分に摂取

 

●睡眠時間を増やす(7-8時間)

 

●そもそも太らない

 

といった感じになります。

 

 

これらを実践するだけでも十分にダイエットが可能と思います。

 

過食が良くないというのは感覚的にはわかるのですが、なぜ過食するといけないのかのヒントとなる論文も見つかりました。

 

この論文の調査によれば 過食を行うことで

 

●小胞体のストレスが増加

 

●視床下部の炎症

 

●謝ったautophagy(自食作用)

 

が起こる それらの結果SOCS3, PTP1B, NFκBなどの炎症性サイトカインを介して、視床下部におけるレプチン抵抗性が起こり、最終的に肥満につながるという内容。

 

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NFκB(エヌエフカッパービー)は、ヒドロキシラジカルなどの酸化作用の極めて強いフリーラジカルによって起こる酸化カスケードを構成する炎症性サイトカインで、慢性炎症を通じて老化の原因となります。

 

ビタミンCなどの還元物質摂取も、主にこの酸化カスケードを止めることが目的です。

 

過食がNFκBを介して視床下部の慢性炎症によりレプチン抵抗性を増している、という報告を見て、科学の複雑なつながりに感動しました。老化を止めるには体の慢性炎症を止めないといけないわけですが、過食に伴う慢性炎症もアンチエイジング達成のためには止める必要があります。

 

慢性炎症の予防するための還元物質としては水素も忘れてはいけません。

 

体内に広く存在し、液体にも個体にも溶解する水素は、身体中に行き渡らせることができるため、摂取すればレプチン抵抗性の改善に伴い痩身効果があるかもしれません。

 

この辺りは今後の検証が必要ですね。

 

今後も継続的に勉強を続けていきます。


47必須栄養素の関連性の図

おはようございます。

今日からクリニックFは通常診療となります。

僕は早朝からクリニックに来て、博士論文の修正と明日の大阪での講演のプレゼンを作っています。

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こちらは47必須栄養素の関連性の図。

今年はこちらをもう少し描き替えたいなあ。


米国ベストセラー痩身機器ヴァンキッシュとエクシリス

今週の日曜は、米国ベストセラー痩身機器であるヴァンキッシュとエクシリスを販売するBTL社のユーザーズミーティングが東京駅近くで開催されます。

僕も先月ドイツで得た新たな知見と共に招待講演させていただきます。

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まだ10名程度、会場に空きがあるようです。

ご興味ありましたら、是非いらしてくださいね。


耳ツボを刺激することによって得られる痩身効果を、科学的にいかに立証するか

≪耳ツボを刺激することによる痩身効果を、科学的にいかに立証するか?≫

昨日より、第37回日本肥満学会が東京医科歯科大学小川佳宏教授の会長のもと東京ファッションタウンビルで開催されています。

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日本肥満学会は、研究現場では中枢性エネルギー代謝制御機能、脂肪細胞の生物学、内分泌器官としての脂肪組織、ゲノム・エピゲノム学などの幅広い分野で。さらに臨床現場では、内臓脂肪型肥満やメタボリックシンドロームの概念の確立など功績を残している、医師のための肥満症学の専門学会です。

今回の肥満学会では僕は、「耳介経絡刺激による痩身の効果判定ー1000名データの統計解析によるー」という演題を発表させていただきました。

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この発表が実現したのは、約一年半前に鍼灸の学校法人である近畿医療学園の小林英健先生より、耳介の経絡刺激による痩身の効能を現代医学で実証してもらえないか? という依頼を受けたからでした。

西洋医学と鍼灸を中心とした東洋医学とでは、医学としての成長も根拠とする理論も少しづつ違います。

個人的には健康的な生活を主体に考えた場合、どちらのよい面も利用したらよいのだと思います。

僕も数年前に「痩身を科学する」という本を書かせていただき、多くの痩身手段についてはそれなりにリサーチしたつもりでしたが、耳介経絡刺激の痩身は、古くから東洋医学の世界では指摘されていましたし、実際にも日本で20年以上も続いている痩身治療でもあり効能の証明には興味がありました。

例えば、米国では、禁断症状のある薬物を断つ際に、鍼灸刺激が利用されています。一部の文献では、鍼灸刺激がセロトニン系を賦活化させることで不安と痛みを軽減し、気分を高揚させるという点が指摘されていました。

もちろん、運動、食事、教育に勝る減量スキームはありませんが、減食がもっとも辛く、実現しにくい方法です。

そこの補佐として「耳介経絡刺激」という選択肢もありなのではないかという発想に至ったのです。

しかしながら、実際にある手法の効能を立証するのは、かなりのハードルがありましたので、戦略を練らねばなりません。

 

耳つぼダイエット法は、実際に鍼灸針を使って耳を刺激するわけではなく、小さな金属粒子を耳に貼ることによって刺激を与えます。

この刺激が、鍼灸刺激によるもとほぼ同じ刺激であることをまず立証しなければなりません。

そこで、48名を①まったく刺激のないコントロール群、②耳内針刺激、③金属粒子刺激の三群に分け、①コントロール群に対して、②と③二種の刺激が体重減少に効果があったことを統計学的に見ていき有意差を出しました。

次に、過去の鍼灸関係の論文を紐解き、実際にどの経絡が痩身に関わる可能性があるのか、割り出しました。

➀神門
➁食道
➂噴門
④胃
➄肺
➅内分泌
➆飢点

・・・というものが過去の論文でも検証がなされており、それぞれは

1.不安と痛みを軽減し気分を高揚させる
2.食欲抑制効果
3.塩味覚過敏効果
4.満腹感亢進効果
5.空腹感減少効果

・・・などの効能が認められている経絡だということになります。

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耳介内にどどまるという、使用しやすさから、このうち➀-⑥までの6点を採用したのです。

さらに、データを1000名分以上集めて、施術の前後を客観視できる機器で数値によるデータを測定し、統計解析および相関関係を調べることを行いました。

 

タニタの体組成計を用いて、3か月間の施術を行ったのちに解析を行い、まず耳介経絡刺激は、体重減少に対しては確実に効果はありそうだという結論に達しました。

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考察としては、西洋医学的な意味付けが必要です。

鍼灸刺激とはいっても、解剖学を外すわけにはいきません。

耳介周辺の解剖を、30年ぶりに勉強しなおしました。

耳介を支配する求心性知覚神経は大きく分けて3種類。

一つは耳介上部から外耳道後壁に分布する迷走神経耳介枝(副交感神経)そして、第二頚椎神経から発生する小後頭神経が耳介後部を、さらに、第三第四頚椎神経から発生する大耳介神経が耳介前下部に分布します。

今回刺激した部位は、すべてがこの迷走神経耳介枝に属します。

解剖学的には迷走神経を刺激する可能性が高いのです。

肺や噴門などの経絡刺激により塩味覚が過敏となりますが、その結果塩分摂取量が変化します。

レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系、さらにはその上位のACTHを介して水・ナトリウム代謝に影響がでることが予測される。

塩の味覚が鈍い人は塩の摂取が多いために水分貯留が起こっている可能性が高いといえるのです。

そして、今回のキーワードはレプチン。

 

レプチンは1994年に見つけられた新たなホルモンです。

脂肪細胞によって作り出され、強力な飽食シグナルを伝達し、交感神経活動亢進によるエネルギー消費増大をもたらし、肥満の抑制や体重増加の制御の役割を果たすペプチドホルモンの存在は、当時の医療界にとっても衝撃に値しました。

両側耳介経絡刺激による減量効果発現の作用機序は、「耳介鍼刺激」により耳甲介腔に分布している迷走神経枝が刺激され、視床下部の摂食調節や食欲惹起や満腹感形成に関与するニューロン群の興奮あるいは抑制がおこり、白色脂肪細胞由来のホルモンの「レプチン」カスケードを通してた結果として満腹感が形成され摂食量の減少して体重減少をきたしたものと結論しました。

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自分としてもこの論理展開は腑に落ちました。

博士論文を書く思考パターンに似ていますが、こうした多くの分野にまたがる事象の立証作業が、僕の好きな仕事なのだなあと痛感しましたよ。


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