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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

若い医者のバカ話

「このレーザーはどれくらい痛いんですか?」と患者さんに聞かれて困ることがあります。痛みには正確な「単位」がないのです。そして、痛みの単位=痛みの感じ方は患者さんによって全く違います。

痛みについて説明しようと思うと、”輪ゴムでパチっとはじいたぐらいの痛みです”とか、”確かに痛みはありますが、施術中に痛くてやめちゃった人はいません。”とか言うしかないのです。私は痛みに弱いんですとか言われて、おそるおそる施術をしてみると、全く平然としていたり。

もう10年以上前になりますが、研修医だったときに、痛みに単位がないのはおかしい 作るべきだよなと話したら、「痛みに単位を作るとしたら、鼻毛を抜くときの痛みを基準にして、たとえば“1ハナゲ”という単位を作ってみては?」と言い出した同僚がいて、周りの皆で大笑いした経験があります。確かにそれだと身近で皆わかりやすいのかもしれません。ちなみにそのときに彼が決めた単位は、出産の痛みは30ハナゲ、骨折の痛みは10ハナゲ、お腹の手術後の痛みは5ハナゲぐらいだったような気がします(笑)。医者も若いうちは、しょうもない話をするものですね。

今日外来でフラクセルの説明をする際、患者さんからまた「どれくらい痛いですか?」と聞かれて、その話を何年かぶりに思い出しました。ふと思いついて生まれて初めて僕も鼻毛を抜いてみたのですが・・・これが、痛い! ほんとうに痛い!! なんでこんな痛い思いをして皆抜くんだろうか?

これを基準に考えるとしたら、レーザーの痛みは1ショット、0.1ハナゲぐらいだろう(笑)。

注)なんの画像をつければいいか迷ったのですが、何を出したらよいか分からず。とりあえず目盛を出しておきました。


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