TOP
藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

イタリア ナポリ ルネサンス社

イタリア製のメソセラピーとフィラーを販売しているルネッサンス社のAnna Ambrosini と髪の毛や痩身の製剤の効果効能とバンコクでの学会の発表について、打ち合わせしました。

12

もう12年来の知り合いです。

これでミッションコンプリート。

明日日本に帰ります。


Plasma Medicine in Cardiac Surgery

実際にアルゴンプラズマ医療機器が使用されている病院にも見学に行きました。

 

h9h1h2h8

h4

2名の心臓外科医に使用経験を聞きました。

体内から出ているカテーテルの殺菌に利用しているそうで、MRSAなどの感染にも非常によく効くと言っていました。

h3h5h6h7

ドイツでは、術後のプラズマ医療機器利用が当たり前になりつつありますね。

興味深かったです。


酸化ストレステスト、抗酸化テスト

2017年08月30日(水) カテゴリー:医療

医療企業との研究立証の為に必要なので、酸化ストレステストと抗酸化テストを久しぶりにやってみました。

12

僕の年齢だと、軽度ストレス状態ですが、このぐらいがちょうど良いのかもしれません。


ペインマネージメント マスタークラス

本日はこちらに参加していました。
AG_01

僕のもう1つの専門であるペインコントロールするための手法を学ぶ学会でした。

地味な分野ですし、写真は不可でしたが、僕が痛みをマネジメントする分野で日本の認定医を取ったのは20年近く前の事。医学は常に進みますので、新たな手法が登場しますね。

AG_02
日々勉強ですね。


現在発売中の婦人公論8/22号

今日は山の日で祝日ですが、クリニックFは宮下外来で開院しています。

 

夕方には多少空きがありますので、診療ご希望の方はご連絡ください。

 

こちらは中央公論新社より現在発売中の婦人公論8/22号。クリニックFとクリニックで処方しているサプリメントをご紹介いただきました。

ff

 

「ビューティ手帖 真夏のインナーケア」充実の特集でした。

 

ぜひお手にとって御一読ください。


家庭画報9月号「更年期からの育毛・発毛」

今日のクリニックFは宮下外来です。

世界文化社より発行されている家庭画報9月号「更年期からの育毛・発毛」という特集記事でクリニックF院長の藤本と、院内でご案内しているサプリメントをご紹介頂きました。

kg1kg2

 

とても読み応えある特集でした。

 

kg3

ぜひお手にとって御一読下さい。


オアフ島に入りました

全米皮膚科学会の夏季会が開催されるニューヨークに入る前に、オアフ島に一度入りました。

今関わっているビジネスでこちらの銀行と弁護士さんとの打ち合わせがあったのです。

 

o2o4

 

空き時間にバケーションでこちらに来ている何人かの関係者とも、打ち合わせできました。流石に暑くてゴルフはやる気になりませんが、普段と違いハワイ独特なリラックスムードの中、良い打ち合わせが出来ています。

 

沢山の読書も。

 

まだ海には入っていませんが、明日は久しぶりにサーフィンでもやろうかと、個人レッスンコーチを予約してみました。こういう時間も大切ですね。

 

o1
今年は僕にとって大きなターニングポイントとなりそうです。

 

僕は30歳ぐらいの頃から、MD(医師)、PhD(研究者)、MBA(ビジネス)の三つの学位を意識して、自分なりに”人格”を演じ分けそれぞれの目標設定をしてきたつもりですが、ここ数年割としんどい思いをしてきました。

 

それが、ここへ来てようやく長く暗かったトンネルの先に光が見えてきたと言いますか、先の道筋に対して輪郭をはっきり思い描けるようになったと言いますか、頑張ってきた日々は正しかったと思えるようになったのです。

 

たとえば医師、そして一医院の院長としては、模索しながらクリニックFを10年作ってきて、途中悩み迷う日々もありました。

 

ですが、健康な人に提供・提案する新しい医療「レーザーアンチエイジング」のみに焦点を当て、さらにそこから僕のアンテナに引っ掛かるものだけを残すことで、患者層がより一層クリアとなり、治療に必要な医師の技量と特性、レベルも明確になりました。

 

その物差しに準ずる若く優秀なドクターが参加してくれるようになりましたので、クリニックF自体がレーザー医療を教え、その後それぞれの進路になんらかのきっかけを与える「後続指導のインキュベーター」としても存続・成長する形が見えてきました。

 

研究者としては無事に薬学博士が取得でき、目標としていた大三元(医学 工学 薬学 または 生物学 物理学 化学の理系三部門の博士号)が揃いました。

 

すでに役満確定ですかね(笑)。

 

そして、長く関わってきていよいよ3月に上場を迎える企業や、一部上場企業のヘルスケア事業への参謀の依頼などなど、ビジネスでも新しい流れの道筋が見えてきて、ここでもやはり辛かった日々が無駄にはならないことを実感しています。

 

こちらでお会いしている方々には顔出しNGの方もいらっしゃいますが、写真を少し載せておきます。

 

 

o3o5

有名な方もいらっしゃいます(笑)。


飲む日焼け止めで「黄ぐすみ」を改善

「黄ぐすみ」ってご存知でしたか? 

先日NHKで特集があったようで、患者さんに質問を受けるようになりました。

顔のように常に太陽光が当たる場所の皮膚色と、まったく日に焼けていない肌の色って、少し違いますよね。

ちょっと黄色っぽく見えるもの。

これが黄ぐすみです。

黄ぐすみは、紫外線によって引き起こされますが、一般の表皮の日焼けとは違い、皮膚の奥の真皮が日焼けするものです。

一般的な日焼けは4週間から6週間程で元の肌に戻りますが、真皮の日焼け黄ぐすみは、もとに戻すのに10年以上かかりその間の日焼けにより更に黄ぐすみが進行していきます。

ヌーボー

クリニックFで販売を開始した、noUVeau(ヌーボー60カプセル:税込み8100円)は、通常の日焼け予防は勿論、特に黄ぐすみを予防できるように作られています。

一カプセルで、約4時間紫外線から肌を守ります。

紫外線に当たる前に30分前に服用してください。

僕はゴルフの日だけ飲みますが、朝始めるときと昼食時に飲むようにしています。

明らかに日焼けが抑制されますね。


週刊女性、発売中です

主婦と生活社より本日発売の週刊女性7月11日号。

1

週刊女性

美人になる睡眠の方法というテーマ、5ページの特集企画にしていただきました。

23

ぜひお手に取ってご一読ください。

 

講演先のJMECに行く途中、普段苦手で入らないコンビニに入り買って来ました。


100寿到達者に対してどのような医療を提供すべきか

100寿到達者に対してどのような医療を提供すべきか?

 
今日はクリニックFの休診日ですが、僕は101歳になる呉市に住む祖母が週末に再び下血しかなり状況が悪くなったため、広島に往復する生活をしています。

 

 

h2

h3h4

100歳の時に大量下血した際に直腸がんが見つかり、様々な判断から手術は見送って温存療法をしていましたが、大きな再出血はちょうど10か月目のことでした。

 

一時は危篤状態であったものの、在宅診療で止血剤を入れた点滴などで何とか状況を取り戻し、座って本を読み、会話できるようになるまで回復しました。

 

h1

少量下血は続いていますので、予断は許しませんが、数々の健康上の窮地を乗り切ってきた101歳の身体予備能力には感嘆するばかりです。
本来は大往生だという年になると思うのですが、祖母は100歳を超えても頭もしっかりしており、今回も少し話しているうちに

 

「たかちゃん、いろいろ海外に行って本当に忙しいのに、今大和も作っているんだって?」

と(苦笑)。

 

僕のfacebookを母に見せてもらっているのだそうです。

 

さらに歩行して生活していましたので、そうしたクオリティオブライフも低下させたくはない。
地方都市の人口比率を考えると、2050年には90代女性が最も多くなる地域がいくつも出てくるのだそうです。

 

今回は身近な経験で、生来健康偏差値の高い100寿到達者に対してどのような治療を進めるべきか考えさせられました。

 

100歳になると、当然体のどこかには何らかの癌があるのが普通ですが、がん細胞の成長も遅いと考えられますので、腸閉塞などの器質的な問題がない限り、基本的には手術はしないという判断になるとは思います。
僕は成人と比較して健康予備力の低い、小児専門病院(神奈川こども医療センター)にも、高齢者専門病院(現東京都高齢長寿医療センター)にも勤務しましたし、救急部での急性期医療も、在宅医療でのペインクリニックも経験しました。

医師としての経験では、しなければならないことが分かっている、つまり治療をルーティン化出来る急性期の医療が一番習熟が早く、慢性期の医療が特に経験が必要なものだと思います。

僕の個人的な経験でも、体力があって反射神経の良い若い時に救急医療を経験して良かったと思いますし、反対に個別にオーダーメイド医療が必要な高齢者医療はまだまだ学ばせていただいていると思っています。

 

美容レーザー医療も個別に治療が異なるために優先順位と最善策を考える個人コンサルタントの様な治療になる点が似ていますね。笑。
高齢者の場合、心血管系、脳神経系、呼吸器系、消化器系、運動器系、血液系などの、どれかの予備能力が低下した際に、破綻を生じさせないことが一番のポイントになるのでしょう。

 

鎮痛剤などの使用する薬剤も、通常量の4分の1以下でスタートします。
ましてや100寿到達者は、西洋医学が未知の領域。

 

もはや人間ドックをはじめとした予防医学による病気の早期発見があまり意味をなさなくなり、如何に細胞や体を老いさせず現状を維持していくかという点に集約されると思います。

 

老化の根本は、酸化や糖化などによる体の錆ですので、やはり大切なのは活性酸素やラジカルを除去するためのビタミン・ミネラル補給や、食習慣ということになるのでしょうね。

 

 

さらに、そうした栄養素の消化管からの吸収率も低下しますので、高齢者に対するドラッグデリバリーの研究もさらに進めなければなりませんね。


前田外来:上瞼のくぼみにTEOSYAL RHA1

今日も前田拓摩先生の外来です。

 

レーザーではアプローチ/カバーしきれない部分の手術や注入を一手に引き受けてくれています。

 

特に目元へのこだわりにはファン多く、微に入り細を穿つ二重まぶたの手術や、他院ではなかなか請け負ってもらえない上まぶたの窪みや凹みを繊細に修正する注入療法には美容のプロも唸るほど。

mt

 

こちらは瞼に使うTEOSYAL RHA1


さすが富山の薬

2017年05月06日(土) カテゴリー:医療

5月6日連休明け。今日も宮下先生と楽しくクリニックFの外来をやっています。

b

こちら、クリニックFに入れたこちらの滋養強壮の薬。

 

 
ちょっと飲んでみたら、疲れが取れて睡眠時間は減るし、目がよく見えるようになり、お酒の残りもほとんどなくなりました。

 

今までのサプリに比べて効き目が凄すぎて、スタッフ全員が飲み始めました。さすが富山の薬ですね(笑)。

 
肝機能が上がるため皮膚の状態も良くなります。

 

クリニックでもお取り扱いしていますので、ご興味のある方はお声がけくださいね。


痩身に重要なホルモン:レプチンについて

こんにちは、金曜日土曜日クリニックFの外来を担当している宮下宏紀です。

 

2/12に日本痩身医学協会の認定講師会議にて、藤本先生と一緒に痩身についての講演を行ってきました。

m1

 

 

私の担当は痩身に重要なレプチンというホルモンについてです。

m2

 

 

m

 

クリニックFでは「アンチエイジング」という観点からレーザーを使って顔の若返り、身体の若返りを追求していきますが、痩身というのは単なる若返り・美を求めるために必要なものではなく、肥満は高血圧・糖尿病・高脂血症などを介して脳血管障害や心筋梗塞の原因となります。

 

 

メタボリックシンドロームという言葉が市民権を得て久しいですが、寿命が延び人生のゴールを以前の常識に対し、10年も20年も先送りしなければならない現代では、やはり健康寿命も意識して延ばさねばなりません。

 

まさに「肥満から疾患が始まる」のですから、肥満への対応は個人としてはもちろん、国としても急務です。

 

 

 

そんな中、レプチンというホルモンに注目が集まっています。

 

 

 

レプチンは食後に体の脂肪細胞から分泌されて、脳内へ移行し体に満腹感を与えるペプチドホルモンです。

 

Jeffrey M. Friedmanという米国の分子遺伝学者が世界で初めて報告しました。

 

フリードマン博士の報告以前には生物の体重制御のシステムはほとんど知られていなかったために大発見であったと言えます。

 

 

 

 

レプチンは視床下部にある弓状核・背内側核・腹内側核などに作用し食欲減少に働きます。

 

 

それ以外にも体の代謝を高めてエネルギー消費を増やすなどの働きがあります。まさに「痩せホルモン」と言えます。

 

例えば痩せている人はレプチンが少ない、食欲が多い、たくさん食べて普通体型に戻る。

太っている人はレプチンが多い、食欲が少ない、少ししか食べないので普通体型に戻る。

というような形で体重の恒常性(ホメオスタシス)を調整しているわけです。

しかし実際問題どうでしょうか?

太っている人は本当にレプチンが効いて食欲を少なく抑えてダイエットに成功しているでしょうか?

実際には過食を続け肥満を維持しているケースの方が多いように思います。

ここで考えなくてはいけないのが「レプチンの悪循環」です。

太った人で考えます。

 

カロリーを多量摂取して、脂肪が増えるのでレプチンが増える、ここまではいいのですが、いつもいつもレプチンが増えている状態だと「レプチン抵抗性も上昇」します。

ちょうど糖尿病患者の体内にインシュリンが分泌されすぎて「インシュリン抵抗性が上昇」して血糖値が上がってしまっているのと同じ状態です。

レプチン抵抗性が上昇した結果、体内のレプチンシグナルは無視されてしまい、結局過食に走り肥満は悪化します。

長引く肥満が、レプチン抵抗性を上昇させて、さらなる肥満を招く。

これが「レプチンの悪循環」です。

ダイエットを成功させる鍵は悪化してしまった「レプチン抵抗性」を下げることにあります。

 

m4

 

 

講演会を行うにあたり過去の栄養学や生理学の英語論文を20個弱読みましたが、そこから得られた知見としては

 

●オリゴ糖を摂取すると体重減少効果や耐糖能改善(糖尿病改善)の効果があった

 

●高たんぱく食が食欲抑制や体重減少につながった

 

●食事量低下+運動量増加するとレプチンが増えて体重が予測を上回る勢いで減った

 

などなど・・・

 

もう少しざっくりとまとめると

 

「レプチン抵抗性を改善」するためには

 

●ジャンクフード(糖質と粗悪な脂質)をやめて フルーツや野菜を摂取する

 

●運動する

 

●タンパク質を十分に摂取

 

●睡眠時間を増やす(7-8時間)

 

●そもそも太らない

 

といった感じになります。

 

 

これらを実践するだけでも十分にダイエットが可能と思います。

 

過食が良くないというのは感覚的にはわかるのですが、なぜ過食するといけないのかのヒントとなる論文も見つかりました。

 

この論文の調査によれば 過食を行うことで

 

●小胞体のストレスが増加

 

●視床下部の炎症

 

●謝ったautophagy(自食作用)

 

が起こる それらの結果SOCS3, PTP1B, NFκBなどの炎症性サイトカインを介して、視床下部におけるレプチン抵抗性が起こり、最終的に肥満につながるという内容。

 

m3

 

NFκB(エヌエフカッパービー)は、ヒドロキシラジカルなどの酸化作用の極めて強いフリーラジカルによって起こる酸化カスケードを構成する炎症性サイトカインで、慢性炎症を通じて老化の原因となります。

 

ビタミンCなどの還元物質摂取も、主にこの酸化カスケードを止めることが目的です。

 

過食がNFκBを介して視床下部の慢性炎症によりレプチン抵抗性を増している、という報告を見て、科学の複雑なつながりに感動しました。老化を止めるには体の慢性炎症を止めないといけないわけですが、過食に伴う慢性炎症もアンチエイジング達成のためには止める必要があります。

 

慢性炎症の予防するための還元物質としては水素も忘れてはいけません。

 

体内に広く存在し、液体にも個体にも溶解する水素は、身体中に行き渡らせることができるため、摂取すればレプチン抵抗性の改善に伴い痩身効果があるかもしれません。

 

この辺りは今後の検証が必要ですね。

 

今後も継続的に勉強を続けていきます。


花粉症による目のかゆみや充血にも 新メニュー「4Dアイ」

今日のクリニックF、外来は宮下宏紀先生です。

m1

クリニックFでは診療の際、パワーポイントを使った説明を積極的に取り入れています。

診療の合間にこれらの見直しや編集作業をするのも医師の大切な仕事です。

今日は新しくできたFOTONA社の4Dを使って行う目元のゆるみやたるみ、シワ、クマなどを改善するメニュー「4Dアイ」について、資料を作成、既存のものにも手直しを加えてくれているようです。

m2

アンチエイジングのみならず、花粉症による目の痒みや充血にも効果があると、今週も患者さんから大人気です。

4DについてはHPでも詳しくご紹介しています。ぜひこちらもご一読ください。

http://clinic-f.com/laser/fotona4d.html


月曜日、前田外来でスタート

クリニックF、今日の外来は前田拓摩先生です。

 

mt

前田外来では必要に応じてレーザー治療にフィラーやオペ、トレーニングや栄養指導など組み合わせて理想の顔、理想の身体を作り込んでいきます。

ストイックな患者さんからの支持厚い先生です。

今年は8月に大会があるとのことで、そこに照準を合わせ本人も厳しく身体を作り込んでる最中とのこと。

すこし肌が白くなり写真を撮りやすくなりました。


ヒアルロン酸注入の勉強会

今日は北里大学研究所病院の佐藤英明先生をクリニックFにお迎えし、ボランディアでやっている若手の先生方の為のヒアルロン酸注入の勉強会でした。

ヒアルロン酸_1

ヒアルロン酸_2

ヒアルロン酸_3

ヒアルロン酸_4


医療用語解説①「侵襲」とは

2016年12月27日(火) カテゴリー:医療

病院で医師による説明を診察室で受けた後、家に帰って家族に報告する際、

『・・・先生に言われたことは結局どういうことだったんだろう? ぼんやりとは理解できたけど細かい話がよく思い出せないなぁ・・・』

というご経験はないでしょうか。

それらは往々にして、専門用語を多用し複雑な画像を見せて説明した気でいる医療サイド(主に医師)に原因があります。

たとえ知識人であっても、慣れない単語を頻用された説明では熟知に至りませんし、記憶の定着もありません。

我々医師も、患者さんにわかりやすい説明を心がけなければと思いつつ、つい慣れ親しんでいる専門用語を意識せず多用している場合があるのでしょう。

己の反省も踏まえて、患者さんにより寄り添う診療を常に心がけないといけないですよね。

今回はいつものブログと少々趣を変えて、美容クリニックにおける皮膚の悩みを対象とした診察室でよく見かける簡単なケースを提示した後、会話で用いられた医療用語を抽出・解説してみようと思います。

 

 

テーマ① “侵襲”が大きい?小さい?

 

患者「生まれつき右手にある5㎜ぐらいのホクロをとりたいのですが、どのような方法がありますか? 皮膚癌も少し心配です…。」

 

医師侵襲が少し大きくなりますが、病理検査を行うのであれば、手術による切除がよいでしょう。ただし、今回の場合は癌の可能性が極めて低いので、侵襲の小さなレーザー治療でもよいと思いますよ。」

 

患者「えーと・・・それならば・・・手術は怖いのでレーザー治療でお願いします(侵襲?  病理検査??ってなんだろう・・・?)。」

 

解説:

 “侵襲”とは一言で言えば、“身体を傷つけること”です。

ある医療用語集では“体の内部環境の恒常性を乱す可能性がある刺激全般”と記載されていますが、非常に難解です。

実際の現場では、ヒトの身体の一部を切除する行為や点滴・注射により薬剤を投与することを表します。

皮膚の領域において、侵襲が大きいか小さいかの目安の一つとして、皮膚にメスを入れるかどうかが挙げられます。

患者様にとって、注射で麻酔をしてメスで身体を切り、腫瘍を切除する行為は、ストレスの大きな行為であり、“侵襲が大きい”と言えます。

一方で、わずか数秒の手技で治療を終えるレーザーは患者様へのストレスや痛みが少なく、“侵襲が小さい”と言えるでしょう。

加えて、レーザー治療の場合は術後の傷が目立ちませんので、10㎜以下の小さなデキモノが顔などの目に見える部分に出来ている場合は、おススメします。

薬を飲んだり塗ったりするだけで治るのであれば、さらに“侵襲が小さい”と言えます。

しかし、「癌が心配」な時は、実際にデキモノを切除して、顕微鏡の検査に出さなければなりません。それが“病理検査”です。

どんなに熟練した医師でも、肉眼での診断には限界があります。

そのため、診断を確定するためには、何十倍(時には何百倍)も拡大して、組織を調査する必要があります。

 

上記のケースの場合は

 

医師「癌が心配であれば、顕微鏡の詳しい検査が必要です。その際には、歯医者で行うような麻酔の注射を皮膚に行った後に、デキモノとその周りの皮膚をできるだけきれいに切除します。レーザー治療の方が痛みは少なく、1回の治療時間は短くて済みます。ただし、癌かどうかの最終的な診断はできません。」

 

と説明すると、聞き手もより理解しやすいかもしれませんよね。

 

次回は“瘢痕”について説明致します。

「ケロイド」と「術後の瘢痕」は全く別ものなのですよ。

 

 


アンチエイジングにどうビタミンCを役立てるか

こんにちは。
金曜日と土曜日の外来を担当している宮下宏紀です。
今日も朝からおかげさまでフル回転していてこんな時間になってしまいました。
新しくできたフォトナ4Dのプレゼンテーションも好評でしたよ。
さて、また藤本先生のブログにお邪魔しています。
今日はビタミンCについて少しお話ししてみますね。
***
先日は株式会社ITOの伊藤忍社長に来ていただき、クリニックFでビタミンC含有化粧品の作成実習を行いました。
ビタミンCの奥深い話を聞けてとても勉強になりました。

%e5%8b%89%e5%bc%b7%e4%bc%9a

ビタミンCは英語でascorbic acidといいますが、これはa(抑制する)+scorbic(壊血病scurvy)、つまり壊血病を予防する酸性物質という意味です。

大航海時代に船員の死因第1位だった壊血病は実はビタミンC欠乏によりコラーゲン合成が行われず、血管壁が脆弱になっているため起こっていたわけですね。

ビタミンCの主な働きは抗酸化作用とコラーゲン合成で、そのいずれも美白やアンチエイジングには欠かせません。

ビタミンCは水溶性なので水相ではラジカルを補足して抗酸化作用を発揮しますが、脂質の相ではその効果を発揮しづらいという弱点があります。

そこで更なる活用のために、ビタミンCの一部に脂溶性の物質やその他の物質をつけてビタミンCの特徴を変えた前駆物質(プロビタミンC)の研究が進みました。

たとえば脂溶性のグリセリン(G)と殺菌作用を有するオクタノール(O)を修飾したGO-VCは、水溶性と脂溶性を併せ持つ両親媒性の性質に加えて、ニキビへの殺菌作用も有する優れたプロビタミンCです。

両親媒性なので化粧水のみならずジェル基材やクリーム基材としても利用の幅が広がります。

GO-VCやAPPSなどのプロビタミンCは、コントロール群に比べてメラニン産生を抑制する性質や色素沈着を抑える性質が報告されており、日常的な皮膚ケアに向いています。

またポストレーザーケアとしてのビタミンCの役割も欠かせません。レーザー照射後に増えるフリーラジカルを消去する抗酸化作用、皮膚の再生を助ける作用、炎症後色素沈着を抑える作用、照射後の熱傷対策として皮膚温を下げる冷却作用など複数の効果が期待されます。

今後は各種プロビタミンCの一番良い配合などを探っていければと思います。


新国際学会周遊記

カテゴリー
  • News - クリニックからのお知らせ -
  • Guest Room - ゲストルーム -
  • Media - 掲載記事一覧 -